「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(12月18日、神戸ワールド記念ホール)
WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(28)=真正=が26日、神戸市中央区の真正ジムで会見し、10度目の防衛戦(12月18日、神戸ワールド記念ホール)の対戦相手変更を発表した。WBC同級12位アルバロ・ペレス(26)=ニカラグア=と対戦する。当初決定していたエリック・モレル(34)=プエルトリコ=は犯罪歴があり、入国不可となるおそれがあるため、早期決断に至った。
◇ ◇
区切りのV10へ、いきなり出ばなをくじかれた。対戦相手発表から、わずか6日後の対戦相手変更。それでも長谷川は「誰が相手であろうと、オレの仕事は倒すことだけ。それだけです」。淡々とした表情で、きっぱりと言い切った。
モレルに犯罪歴があることをジム側が知ったのは、10度目の防衛戦発表から2日後の22日。JBC(日本ボクシングコミッション)から「入国できないかもしれない」と連絡を受けた山下会長は、「『かもしれない』ではプロモーターとして興行できない」と早期に決断を下した。
「10度目の防衛戦にふさわしい相手を」と山下会長が奔走し、WBC上位選手がそろって尻込みする中、ようやく見つけた相手がWBO1位のモレルだった。「この相手なら誰も文句言わへんでしょう」と喜んだのもつかの間、再び相手探しに走り回ることとなった。
限られた時間の中で探し出したのが、WBC12位のペレスだ。18勝のうち12KOを誇る強打者で、長谷川は「ランキングなんて関係ない。ハードパンチャー対ハードパンチャーやね」と歓迎した。ただ、右構えの相手から左構えに変わることは「嫌やなって思った」と渋い顔。「右より左の方が、一発もらうリスクは高い」と気を引き締め直した。
23日に6日間の走り込みキャンプを打ち上げ、この日からジムワークを再開。「久しぶりやから、めちゃくちゃしんどい」と悲鳴を上げながらも、心地よさそうに汗をぬぐった。スパーリングは予定通り、28日から開始する。対戦相手変更にも動じることなく、絶対王者はV10達成まで突っ走る。