ホーム > スポーツ > スポーツ最新紙面記事

五輪モーグル、欧米が“愛子包囲網”

 欧米による“愛子包囲網”だ。フリースタイルスキー・モーグルの全日本が26日、スイス合宿から帰国した。高野弥寸志ヘッドコーチ(47)は、五輪の採点基準が緩和され、上村愛子(29)=北野建設=に不利に働く可能性を指摘。「うがった見方をしたら、上村対策かもしれない」と訴えた。

 同コーチによると10月上旬にカナダで行われた審判員講習会で「多少スキーがずれても、点数を落とさない方針」が確認されたという。技術の高い上村には無意味で「(他選手が)去年よりマックスで0・5点上がる」と説明した。

 昨季の世界選手権(猪苗代)で、上村は2位のトリノ五輪覇者、ジェニファー・ハイル(カナダ)に1・83点の大差で圧勝。だが、平易な五輪コースでは得点差が縮む傾向にあり、さらに0・5点の得点緩和は大きな足かせになる。

 単独で合宿を延長している上村の現状を「質の高い練習をしていた。五輪から逆算して仕上げの内容をやっている」と絶賛した高野コーチ。「4年間かけてやってきている。これまで通り突き詰めていきたい」と正攻法で“包囲網”を突破する。

(2009年10月26日)
Copyright(C) 2007 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp