2009年10月27日 19時18分更新
養殖カキの産地で知られる備前市日生町では、古くなったカキ筏を竹の炭にして活用しようという取り組みが始まり、地元の中学生が挑戦しました。
この取り組みは、備前市の日生町漁業協同組合がこれまでゴミとして捨てられてきたカキ筏をバイオマス資源として活用しようと行ったもので、27日は日生港前の広場に授業の一環でカキを育てている地元の日生中学校の1年生、およそ60人が集まりました。
はじめに生徒たちはカキ筏として使われてきた竹をノコギリで1メートルほどの長さに切った後、竹を燃やす炭化炉の中に入れていきます。
この炉は、ステンレス製で1基の重さが15キロほどと軽く、漁協の要請を受け県の林業試験場がおよそ2年かけて特別に開発に取り組んできたということです。
5時間ほど焼くと真っ黒になった良質の竹の炭が出来上がるということで、生徒たちは事前に作られた炭を手にして「カキ筏が生まれ変わるのは嬉しいです」などと話していました。
漁協によりますと日生港では筏が年間100基、およそ200トンの竹が再利用されないまま廃棄されていると言うことで、漁協では炭などとしての活用を進めたいとしています。