岡山放送局

2009年10月27日 19時18分更新

老中板倉勝静とその時代展


幕末の備中松山藩主で、江戸幕府の要職である老中も務めた板倉勝静の書の作品や資料などを展示する催しが高梁市で開かれています。

板倉勝静は幕末の備中松山藩の藩主として藩政改革を行う一方で、江戸幕府でも老中に抜擢されて幕末から明治維新の激動の時代に日本の中枢で活躍しました。

高梁市歴史美術館で開かれている展覧会は、ことしが板倉勝静が亡くなって120年の節目に当たるのにあわせて開かれているもので、会場には勝静の書や遺品など60点あまりが展示されています。

このうち「蒔絵印篭」は勝静が14代将軍の徳川家茂からもらったもので、金の蒔絵で鶴や桃の花などを描いた豪華な印篭は勝静が家茂から寄せられていた厚い信頼を物語っています。

また「高梁学舎」と書かれた額は勝静が自ら書いたもので、明治5年の学制の発布にともない藩政時代の藩校が高梁小学校となったことから書かれたものです。

このほか会場には幕府が備中松山藩に対して長州藩への出兵を命じた書や勝静が愛用していた硯や筆なども展示されています。

この催しは来月29日まで高梁市歴史美術館で開かれています。