2009年10月27日 19時18分更新
倉敷市の水島コンビナートで大地震により有毒なガスが漏れ出したことを想定した大規模な防災訓練が行われました。
これは水島コンビナートに工場を持つ27の企業が合同で毎年行っているもので、JFEスチール西日本製鉄所で行われた訓練には、消防や各企業の担当者など400人が参加しました。
訓練は震度6の大地震が起きてガスタンクから有毒なガスが漏れだしたうえ、ガスに引火して火災が起きたという想定で行われました。
はじめに、工場の職員が被害の状況を調べ、けが人などを確認して報告したほか、ガスがこれ以上漏れ出さないようガスバルブを締めました。
そして倉敷市消防本部の消防車が現場に到着すると、火災の炎で新たな爆発などの被害が起きないよう、設備を冷やすための放水を行いました。
このほか、26日就航したばかりの県の消防防災ヘリコプター「きび」も初めての任務として飛来し、上空から現場の状況を伝えたりする活動を行いました。
倉敷市消防本部によりますと水島コンビナートでは今年に入って火事や油漏れなどが3件発生していますが、いずれも職場の防災隊などが初期段階で適切に対応したため大きな事故には至らなかったと言うことです。