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全盛期の10分の1…“小学生の友”姿消す

 大手出版社の小学館は26日、漫画「ドラえもん」などで親しまれた子供向けの学年別学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を09年度末の号で休刊すると発表した。小学五年生は1973年には63万5000部を誇ったが、近年は5万〜6万部まで低迷していた。代わって、新しい学習漫画雑誌「GAKUMANPLUS」(仮題)を来春に創刊する予定。

 長年親しまれた“小学生の友”が姿を消す。

 小学五年生は来年2月3日発売の3月号で、小学六年生は今年12月28日発売の2・3月合併号で休刊。1922年の小学館創業とともに発刊した、同社の“顔”ともいえる2誌も、部数の減少には勝てなかった。

 同社によると、73年には小学五年生が63万5000部、小学六年生が46万部を発行。漫画や芸能、スポーツニュースなどだけでなく勉強ドリルやシールなどの付録も充実させて人気を誇った。

 しかし、近年は5万〜6万部に低迷。同社はその原因について「小学校高学年の趣味や嗜好(しこう)の多様化が進み、また男女の性差がさらに顕著になり、情報も細分化した」と説明する。学力向上に対する家庭の要請が強まったことも、学習以外の幅広いジャンルを網羅する編集方針に合致しなくなったとみられる。小学一年生から小学四年生は継続するものの、「基礎学習の充実」と「生きる力、生きる知恵」を基本方針に内容を見直すという。

 小学五年生、小学六年生の読者層に向けた新しい学習漫画雑誌として来春創刊予定なのが「GAKUMANPLUS」。「楽しく好奇心を刺激する」をコンセプトとし、新たな学習雑誌像を築きたい意向。

 また、同社が発行する小学校高学年から中学生の女子向けコミック誌「ChuChu(チュチュ)」も12月28日発売の2010年2月号で休刊することを発表。部数が伸び悩む中で、少女コミック誌の発行態勢を見直す一環で決めたという。

 同誌は「ちゃお」と「少女コミック」共同編集の増刊として、05年12月に創刊された。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年10月27日 ]

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