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長谷川ガッカリ…V10戦の挑戦者が急きょ変更に

山下会長のミットを叩く長谷川(左)。V10の相手が変わっても問題なし

◆ “最強挑戦者”過去の逮捕歴で入国困難 ◆

 12月に神戸であるWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(28=真正)の10度目防衛戦の対戦相手が、急きょ変わった。“最強挑戦者”と目されたエリック・モレル(34=プエルトリコ)が過去の逮捕歴で入国が困難であることが分かり、WBC同級12位のアルバロ・ペレス(26=ニカラグア)と対戦することが26日に発表された。

◆ 新挑戦者は格下も苦手のサウスポー ◆

 バンタム級での“集大成”ともみられるV10戦が、とんだハプニングに見舞われた。WBA世界フライ級5度防衛の元王者で、過去にダウン経験がないとされる強力な挑戦者・モレルとの対戦が思わぬ形で吹っ飛んだ。「誰が相手でも倒す。それだけです」。強い口調の長谷川だが、ガッカリ感は隠せなかった。

 20日の対戦発表からほどなくして、モレルに刑事事件の逮捕歴が発覚。入国管理上の問題で来日が困難となる可能性が高まったための緊急措置だった。真正ジム・山下会長は「WBCの推薦で、問題ないと思っていた」と困惑顔で話した。

 チケット販売、ポスター印刷などは着手前。営業面でのダメージはなかったが、肝心の長谷川は「右の方が良かった」と漏らした。ペレスは世界ランク12位とWBO1位のモレルより格下ながら、苦手のサウスポーであることが警戒感を強くする。「左の方が、もらう確率が高い。その上にハードパンチャーということなので…」と声のトーンが上がらない。

 山下会長は聞こえよがしに言った。「モレルなら技術戦だが、強引な倒し合いに変わるかもしれない。いずれにせよお客さんを喜ばせたい」。倒せば連続KO防衛は5に伸びる。28日にはスパーリングを開始し、11月からは急きょ調達した左利きのフィリピン人パートナーを相手にピッチを上げる。初防衛戦のように試合10日前のドタキャンでなかったことが救いだった。


◆ WBC世界バンダム級タイトルマッチ ◆
(12月18日・神戸ワールド記念ホール)
王者
長谷川 穂積
(28・真正)
<12回戦> 同級12位
アルバロ・ペレス
(26・ニカラグア)
27勝11KO2敗 18勝12KO1敗1分3無効試合

[ 2009年10月27日付 ]

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