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不正防止リストバンド整理券…なぜだ?4枚ゲットの人

傍聴希望者向けの整理券として一人1本のリストバンドが配布されるも、なぜか一人で3本も巻いている傍聴希望者も…
傍聴希望者向けの整理券として一人1本のリストバンドが配布されるも、なぜか一人で3本も巻いている傍聴希望者も…
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 【10・26酒井法子被告初公判】酒井法子被告(38)の初公判には、20枚の一般傍聴券を求めて6615人の希望者がリストバンド型の整理券を求めて抽選会場の日比谷公園に集まった。

 これはオウム真理教事件の松本智津夫死刑囚(54)=教祖名麻原彰晃=の初公判(96年4月、1万2292人)に継ぐ歴代2位の数字。ほかに1万人台に達したケースはなく、この日の6615人は、99年5月の和歌山毒物カレー事件での林真須美死刑囚(48)の初公判(5220人)、83年10月の故田中角栄元首相の判決公判(3904人)をも上回った。

 松本裁判初公判の一般傍聴席は48席で256・1倍の倍率もトップだったが、酒井裁判初公判の倍率は330・7倍。こちらは13年ぶりに記録を塗り替えた。

 法廷での被告の姿を一目見ようと、先頭の男性は前日25日の午後11時から日比谷公園で待機。26日午前7時ごろから、東京地裁の職員がテントの設営などを開始。大雨の中とあって、レインコートを着た職員は公園内で慌ただしく準備に追われた。同8時ごろには200人以上の傍聴希望者が列をつくり、地裁は同9時の予定を15分前倒しして整理券の配布を開始した。

 一時は行列が公園の外まで伸び、締め切り時刻の午前11時になっても配布は終わらず、予定より約35分遅れて終了。列の最後尾がどこにあるかも不明確で、締め切り後に最後尾に到着したため整理券をもらえなかった男性(33)は「誘導してくれる係員がいなくて最後尾を見つけられなかった。会場を日比谷公園にしたことが、かえって混乱を招いたのでは」。

 配布をめぐっては不正も横行。今回の整理券は地裁の係員に抽選番号の書かれた細長い紙を手首に巻いてもらい、シールで留めるリストバンド型。シールをはがして手首から外してしまうと無効になる。当然、整理券は1人1枚が原則。だが、一度並んで右手に巻いた後、再度並んで左手にも巻いたり、右手に3枚巻く者などが次々に現れるなど、公平性が崩れた。中には4枚ゲットする“強者(つわもの)”の姿も。

 地裁側は「そのような人がいたという情報は聞いていないので、コメントのしようがない。今後はきちんとチェックしなければいけない」。左右どちらの手首に巻くか、どのくらいきつく巻くかなどの基準は、地裁側で統一されていなかった。

 一度巻いてしまえば当選番号の発表まで自由に行動できるため、混雑の軽減に役立つとされるリストバンド型。「混乱なくできたと思います」とした東京地裁だが、“マンモス裁判”の準備不足は明らかだった。

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