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のりピー涙声「離婚」とセリフ暗記調スラスラ陳述

    酒井法子被告
    酒井法子被告
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 覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた女優酒井法子=本名・高相法子=被告(38)の初公判が26日、東京地裁で開かれた。酒井被告は罪状認否で起訴事実を全面的に認めた。夫で同法違反の罪で公判中の高相祐一被告(41)との今後について「離婚して更生する努力が必要だと思います」と明言。ただ、涙で声を詰まらせ、揺れる心情をにじませた。また、今後は「介護の勉強をしたい」と表明。芸能界復帰に向けた青写真となる「更生」と「社会奉仕」を強くアピールした。

 5日前に高相被告が立ったのと同じ425号法廷。酒井被告は髪を後ろに束ね、黒いスーツ姿で入廷。被告人席に座ると本番前の役者のように目を閉じて大きく深呼吸した。人定質問で名前を「高相法子です」。裁判長が「酒井法子という名前も使っていた?」と質問すると「はい」。職業は「無職です」と答えた。

 今の自分は、のりピーの愛称で親しまれた元アイドルではないと自覚していることをアピールした模範回答。ただ、覚せい剤の怖さを「依存性が高く場合によっては死に至るケースも。幻覚や自傷行為…」とよどみなく答える姿は、暗記したセリフを読み上げる女優そのもの。保釈中「ほぼ毎日弁護士と打ち合わせていた」(関係者)というから、万全の“稽古”で本番に臨んだようだ。

 それが一転、声を詰まらせたのが高相被告との離婚を表明した時。弁護人の「今後の生活は?」の質問に突然涙声になり「夫と話し合い…私としては…離婚し…更生するには必要…だと思います」と消え入るような声で答えた。左手薬指に指輪はなかった。本当は口にしたくなかったとしか思えない動揺ぶり。高相被告は“共犯者”であり、自身を覚せい剤という破滅の道へ誘った元凶。この関係を断ち切ることが更生へのアピールになるため、支援者たちが裁判に向けて懸命に説得してきた最重要点だった。酒井被告の継母もこの日の裁判で、離婚をにおわす誓約書を提出している。

 自らを守るべき大事な場面で揺れた、女心。それを裏付けるように、その後、検察官から「離婚するのですか?」と確認されると「夫と話した上で決めます」と訂正。「お互いに更生する努力が大切」と夫婦のきずなをにじませ、さらに「夫もこのようなことは二度とやらないと思います。悪いのは私。(高相被告から)覚せい剤を引き離さなかった」とかばった。

 知人は「高相さんはお金が無くなると、のんちゃん(酒井被告)の財布からお札を抜いていた。それでも彼のことが心底好きだと言うんです。のんちゃんは頑固で自分がいなきゃという思いが強い」という。また、小学4年の長男(10)につらい思いをさせたことへのしょく罪の意識が強く「離婚でさらにつらい思いにさせたくないと感じている」という。

 閉廷後、覚せい剤所持の現場となった東京・南青山の自宅へ戻った酒井被告。セキュリティーが万全なためマスコミ対策にうってつけであるとともに、長男の小学校に近く、高相被告がいる実家にも近い。

 検察側の求刑は懲役1年6月。注目の判決は来月9日に言い渡される。

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