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ぶらりマップ:「維新発祥の地」に鎮座

 145年前の1864年8月。関門海峡を望むこの地は、米英仏蘭4国連合艦隊の激しい砲撃にさらされた。砲台はことごとく破壊され、惨敗した長州藩は攘夷から開国、倒幕へ大きくかじを切っていく。山口県下関市のみもすそ川公園が「維新発祥の地」と称されるゆえんだ。

 今、往時もかくやという威容を見せるのは、長州藩が誇った「長州砲」のレプリカ5門だ。100円で砲声と砲煙を再現するほほ笑ましい仕掛けもある。

 本物が見たい方は長府博物館(下関市長府川端)へ。連合艦隊に奪われ行方知れずだった1門を下関在住の直木賞作家、古川薫さん(84)が30年余りかけて里帰りさせた。「無粋な近代兵器と違い工芸品の美しさ、遊び心がある」と古川さん。

 砲口を向ける海峡は、源氏と平家による「壇の浦の戦い」の場。豊かな歴史は景勝への好奇心を際立たせてくれる。【取違剛】

毎日新聞 2009年10月27日 西部夕刊

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