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↓は、「レイン」の一部です。 こんな感じで、連載小説を綴っていきます……。 ※実際には、↓の部分はまだ書いてませんです。 ※あくまでもサンプルなので、内容が変わる可能性もあります。 要は、展開次第では↓の場面は出てこないかもしれない――ということです。 ※本メルマガは、公開設定にするとこれまでの更新分(雨レ7以前も全部)が全部見えて しまう仕様らしいので、申し訳ありませんが、最新版のみ公開の設定にしてあります。 誤字脱字の修正もまだしてませんし、どうせ細かい修正していくことになりますので、気 になる方は発売を待つ方がいいかと思います。 (単行本は高いですから、もちろん金銭的に厳しい場合もあるかと思います。その場合、 図書館等でごゆっくりどうぞ。テキスト提供等は、申し訳ありませんがご容赦を……汗。 お一人ずつ対応するのは、ちょっと無理があります) 「我が全能なる君よ……お久しゅうございます」 静かに低頭する彼を、藤城耕作は全く知らない。見覚えなどない。 ないが――なぜか身体中がずしんと重くなったような気がした。 初対面の相手なのに、心のどこか深い所で、この人と会ったことがある気が したのだ。 無論、そんなはずはない。 古めかしい漆黒の衣服に身を固め、場違いにもマントまで纏って(まとって )いる彼……夕暮れの児童公園の中では、恐ろしいほどの違和感があった。 片眼を隠すほど長い銀髪をしており、美しい白い肌と整った容貌の持ち主で ある。 むしろ、完璧な美貌の持ち主と言っていい。 ただ一つ――闇よりも深い黒瞳が、どこまでも冷え切っていることを除けば。 「あ……あなたは、誰なんです?」 「私をご存じないと仰せか」 あたかも氷像が微笑むように、すうっと笑う男。 マントをさばき、ゆっくりと歩を進める……耕作の方へ、ゆっくりと。 砂場を避けずに踏み越え、脇に放り出されたパトカーのオモチャをまたぎ、 一歩一歩、確実に近付いてくる。 「悠久の時を生き、無限の力で魔界を治めた貴方も、今や矮小(わいしょう) な肉体の中に眠るのみ……我々魔人にとってすら死は忌む(いむ)べきものら しい……」 「ま、魔人!? じゃ、じゃあ、エルの関係者かな……は、はは……」 冷や汗混じりで笑う耕作は、人知れず後退していた。 相手のプレッシャーに耐えかねたのだ。 この人は強い……直感がそう伝えていた。 そう、かつてのグロアムやレイミなどより、遙かに強い……それがわかる。 「エル? 新たに迎えたトップフォーの娘ですか」 穏やかに問い返す相手は、既に耕作の眼前まで来ている。 あくまで礼儀正しいにも関わらず、耕作は彼に、歯の根が合わなくなるほど の威圧感を覚えた。 この人は……この人は…… 喉が鳴り、震える声で今一度、問う。 「あなたは、誰なんです!」 「失礼した」 男は優雅に一礼した。 「知らぬと仰せなら、改めて名乗りましょう。我が名はレイグル……かつては、 違う名で呼ばれておりましたが」 その名乗りはともかく、耕作は次のセリフにびくっとなった。 レイグルとやらは、こう続けたのだ。 『魔王よ……貴方のお命を頂く……』