(cache) やまらん日記

☆ やまらん日記 ☆

　
昭和記念公園の「コスモスの丘」。

2009年10月27日

昨日のこと。

実家に伯母やいとこやはとこが来るというので、子供を連れて遊びに行った。
帰りが夕方になったので、駅ビルでお寿司を買い、風と雨にあおられながら子供を抱えて玄関を開けると…。
この風雨の中、窓が全開。
外はもう暗いのに、カーテン全開。
で、煌々と電気が点いている。
…イヤな予感。

娘に「大変だ、お父さんを探せ！」と言うと、慌てて部屋に駆け入ったが、
「ハイ、どーぞ。ハイ、どーぞ。」
と言いながら（今このセリフが、娘の中でブーム）、パソコンデスクの上からお酒の入ったグラスを持ってきた。
で、当の夫は、台所のキッチンマットの上で、寝ていた。

最初は具合が悪くなって倒れたのかとギョッとしたが、夫に限ってそんなはずはなく、飲みながら「サンマの炊き込みご飯」なるものを作ろうとして、途中で酔い潰れて寝た！　ということが判明。
シンクには、サンマの尻尾やら内臓やらが散らばり、まな板や包丁にも血が着いたまま。
おまけにお米を研いだボールも、サンマを焼いたコンロも一緒くたになっており、油まみれの血まみれである。
これ洗うんですか、私が。

長々と寝そべった夫は起こそうとしても起きないので、放っておくことにした。
無理やり抱き起こそうとしても、「うるさい」だの「ほっとけ」だの「バカ」だの「ハゲ」だのと、罵られて不快な思いをするのはこっちなのだ。
私だって30回くらい経験すれば、学習する。
ガチャガチャとコンロやボールを洗っていても、夫はちっとも起きない。

炊飯器の中には、研いだお米と焼いたサンマが入っていて、まだ炊飯のスイッチは入っていない。
が、なぜかコンセントは入っていて保温状態になっているので、ほんのり温かく、このまま朝を迎えたらすごい臭いになることは間違いない。

私と娘が夕ご飯を済ませてテレビを見ていたら、目を覚ました夫が、変な場所に置いてあった炊飯器を蹴っ飛ばした。
お米と水がかなりこぼれ、生臭いにおいが漂う。
あーあ。

夫は憮然とした表情で床掃除を始め、私も手伝ったが、悔しいのか布巾についた生米をシンクに叩きつけるので、関係ないところにまでお米が飛んでいく。
「乱暴にしないでよ、お米が散らばってるじゃん」
と言うと、
「そうですね」
…夫の敬語は逆ギレのサイン。

まだ掃除が終わってないのに、夫は寝室のドアをバタン！と閉めて、毛布にくるまって寝てしまった。
仕方ないので、あちこちに飛び散ったお米を拾い、まだ臭うので再度拭き掃除。
炊飯器も臭いそうなので、再度洗う。

小一時間ほどしてから夫がまた起きてきて、ジーンズに履き替え、ベルトまで締めているので、家出でもするのかと思いきや、「ご飯を食べる」というので、買ってきたお寿司を出した。
パクパクとたいらげ、またさっさと寝てしまった。

はぁ～、理解不能。
無理に推し量るとすれば、
・自分一人を残して出掛けていったことに対するイヤガラセ。
・やまらん日記のネタ作り。
…それくらいしか考えられない！

「昨日のことを日記に書くな」と夫は言うが、日記に書いて、怒りを笑いに変えなければ、どうにも収まらないじゃないか。
それに、書いてほしくなければ、さっさと口止め料（おいしいもの）をよこせばいいのにね～。

2009年10月21日

「空いた白ワインのビンに水を入れて、まだ残っているふうを装う夫」の話を、以前ここに書きました。
日本酒・泡盛でも同じことが何度かあり、
「どうせばれるのだから、無駄なことはやめてちゃんと捨ててくれ」
と言っているのですが、どうしても「いっぺんに飲んだと思われたくない」んだそうです。

２回に分けて飲もうが、３回で飲もうが、どうでもいいのに。
というより、なぜ私が水を捨て、ビンをゆすいで、リサイクルごみ箱に入れなければならないのか？

先日、子供を連れて実家に１泊し、帰ってきてみると、フォアローゼスが残り２cmくらいに減っている。
夫の目は赤く、前夜かなり飲んだであろうことは様子からバレバレで、こんな微量を残すはずがない。
（夫は酔うとさらに飲みたくなるタイプ。）

ボトルを明かりにかざしてみると、細かな沈殿物が…。
キャップを開けると、一瞬アルコール臭がツンと匂うが、もう一度嗅ぐとあまり感じられない。
これはボトルをゆすいでないからなのですね～。

中身は麦茶だった。

2009年10月11日

「ウィスキー」について知りたいと思った。
「極めたい」なんて言うとおおげさだけど、おいしさと、多少の違いがわかるようになりたいと思ったのだ。
そこで本屋さんに行って、ウィスキーの本を探した。

初心者向けのガイドブック的なものがあって、それはよかったのだが、棚に貼り付けられた紹介文を見て少しガッカリ。
「最近は若い女性にも、ウィスキーファンが増えてきました！」
なんだ、もう手垢が付いてるのか…。

大学でサークルに入るときも、みんながテニスやスキーのサークルに入る中、探して探してゴルフサークルを選んだのに、意外に派手でガッカリした。
江戸検も、「お江戸アイドル」なんて呼ばれている１級合格者がいるらしい。
マイナー志向でいたいのに、時代が私を追いかけてくるというか…（ウソです）。

そう、ウィスキーを勉強している場合じゃないのだ。
江戸検！
しかし範囲が膨大すぎて、やる気が失せる。

これまではヨーロッパ系の文化と私との接点がなかったけど、もしかしたらウィスキーがその役割を果たしてくれるかもしれない。
スコットランドの蒸留所めぐりなんて、いいなぁ…。

2009年10月9日

ちょっくらお仕事をすることになりましたのだ。

といっても会社に雇用されるわけではなく、外部スタッフというか、お手伝い要員というか、基本的には在宅でできる範囲で。
とはいうものの、ときどき打ち合わせには出て行くことになりそうだ。

…着る服がない。
望ましいのは、硬すぎずくだけすぎず、なのだが、硬いかくだけてるか、の服しかないことに気が付いた。
テーラードジャケットひとつ取っても、数年前のもの（私が仕事をしていたときに着ていたもの）って、
「なんか違う…」
ダサいっていうか、しっくりこないっていうか、微妙なのだ。
まぁ「来客のときに羽織るだけだから」と、シンプルで安いジャケットでごまかしていたからというのもある。

かくて私は、カジュアルフライデーが導入されて途方に暮れるおとっつぁんのように、緩すぎるより硬いほうが無難と判断。
最近買ったスーツ（こんなときのために１着だけ買ってあった）を着て行った。

オフィスは広～いフロアで、今どきらしくパーテーションもなく、社員の机が並ぶ中をずずずーいと突っ切って、一番奥の社長室（ガラス張り）に通された。
よかった、アホなカッコしてこなくて…。

2009年9月14日

お天気のいい週末は、昭和記念公園も結構混んでいる。
といってもやたらに広いので、人が多過ぎててイヤだと思うことはめったにない。
（前述した無料デーくらい。）
国立公園のわりにはいい入園料なので、収益はバカにならないだろう。

さて、そんな日には「公園慣れ」してない人をよく見かけるので、観察しているとおもしろい。
バーベキューをしようと大量の食材を抱えて、お昼近くに立川駅から歩いてくる学生の団体。
公園に入ってから地図を見て、
「えっ、バーベキューガーデンって遠くね？」
とか言っている（立川駅からだと徒歩30分くらい）。
食べ始められるの、かなり先だな～。

ミニスカートに、10cm以上ありそうなヒールの靴を、ぱっくりぱっくり言わせて歩いている女の子。
今日のデートは公園だって言ったろ！
彼氏がボールを持ってたりして…遊ぶの無理じゃないか？

2009年8月31日

キュウリがたくさんあったので、レシピ本を見ながら使い道を考えた。
「セロリのナンプラー漬け」をキュウリでやったらどうなるだろうとトライしてみたら、簡単でおいしい！
ほとんどエスニック風味は感じられず、ちょっと濃い目の浅漬けって感じ。

＜作り方＞
・キュウリ　３本
・ナンプラー　大さじ２
・レモン汁　大さじ１
・砂糖　大さじ１（私は小さじ１くらいにしておいた）
・輪切り唐辛子　１／２本分

まだらに皮をむいたキュウリを、縦５cm、幅５mmくらいに切って、タレと密閉袋に入れるだけ。
最初にちょっともんで、冷蔵庫に入れて２時間くらい。途中で袋をひっくり返してなじませたりして。
キュウリを板擦りしないでいいか迷ったが、後から水分が出てきて、少なめのタレの分量が増えてひたひたになって、ちょうどよかった。

ナンプラーは、我が家の常備調味料である。
いつでもヤム・ウン・センが食べられるように。
って、春雨とムキエビとセロリと木耳は常備してないけど。

2009年8月24日

今の住まいに引っ越してきて、まる半年。
やっと「ウチに遊びにおいでよ」と言える友達ができた。
何にも所属していない状態で引っ越すと、友達を作るのが難しいということがよくわかった。

その友達と、以前ここに書いた「幼稚園のプレスクール」の話をしていたら、
「○月○日にどこそこで、たくさんの幼稚園がテントを張って、合同説明会をするらしいよ」
という、貴重な情報が！
めぼしい幼稚園に電話を掛けまくらなきゃいけないのかしら…とウンザリしていたので、教えてもらえて助かった。

しかしさぁ～、そんな大事な情報は市がお知らせしろよな。
市営のプレイルームによく行くけど、そういう情報の掲示はない。
子育てに関する情報って、どうしても口コミに頼らなくちゃいけない部分が大きくて、行政に対する不満がムラムラと湧き上がってくる。

2009年8月11日

母が、誕生日プレゼントということで、靴を買ってくれた。
なんかすごく嬉しい。
（買ってくれたことそのことじゃなくて、靴が気に入った。）
いい靴だ～。

靴って、進化してると思う。
いや、靴でもバッグでもテーブルでも進化しているのかもしれないが。
スリムに見えて実はゆったりとか、エレガントに見えて実は走れるとか。
微妙な工夫で履き心地が違ってくるんだろうな。

昔々、ギリシャだかローマだかで、足を溶けたゴムにズボッと突っ込んで、靴を作ったという話を聞いたような。
そのときは、自分の足にフィットしてさぞかし快適だろうと思ったけど、今思うと通気性ゼロで、歩いているうちに足がふやけてきそうだ。
うわー、考えただけでカユイカユイ。

2009年8月5日

お昼を家で食べるようになり、飲む機会も減った夫は、ほとんどお小遣いを使わずに済んでいるようである。
一方、私はといえば、服やら靴やらは我慢することができても、結構お金がかかるのが化粧品。
高級なものを取り揃えているわけじゃないけど、毎日使えば着実になくなる。

という話を夫にしたら、
「ホームレスのオカマは、100円ショップで化粧品買うって、テレビで言ってたよ」
…なぜ私が、ホームレスの、しかもオカマちゃんのメイクを参考にしなければならないんでしょう？

ところで、もう幼稚園を考えなきゃいけない時期らしい。
「えーっ、なんで、この前産んだばっかじゃん！」
と思った。

私の感覚としては、幼稚園＝４歳から、と思っていたのだが、３年保育の幼稚園だと３歳からということになり、さらに「プレスクール」といって２歳児が週に何日か通うクラスがある。
ということは、我が子の場合、プレスクールの申し込みはこの秋なのだ。
ぼんやりしていると、保育園どころか幼稚園にも入れなくなってしまう！
はぁ～。

2009年7月23日

あーあ、お仕事したいなぁ～と思っている私の目の前で、夫が毎日ゲームしたり、昼寝したり、お酒飲んだりしてると、大変イライラする。
私が働くからアンタが主婦やれっ！　と言いたくなる。
まぁ夫が専業主婦でも、毎日ゲームしたり昼寝したりお酒飲んだりするだろうな。
先日も…と、すごいエピソードがあるのだが、長くなるのでやめとく。

派遣サイトを見ていたら（仕事が始められるわけでもないのに…）、時短の仕事の条件に「ブランク３年まで」とあって、
「賞味期限、切れたか」
とガックリきた。
私がフルタイムの仕事を辞めてから、ちょうど３年が過ぎたところなので。
でもそれを見て、あきらめがついた気もする。

私の母校で、女性の復職支援の講座を行っているそうで、その新聞記事を読んで気付かされた。
私が次に仕事を探すときは、勤務時間や場所が最優先で、やりたいこととか、経験が活かせるとかってレベルじゃないんだ。
つまりお給料は安くてもいいですから、って思わないと見つからないんだな～。
だって経験値０に戻っちゃったんだもん。

子育て後の女性の復職について、
「男性の定年退職後の職探しの苦労が、早く来たようなもの」
と学者がコメントしていたけど、すごくよくわかった。

今の私にできることは、景気がよくなるまでに態勢を整えておくことだけなのかも。

2009年7月19日

金曜日、江戸東京博物館にて「写楽　幻の肉筆画」展を見た。
閉館時間が近かったせいか、あまり混んでおらず、説明までちゃんと読めた。
ギリシャの美術館にたくさんの貴重な浮世絵が保存されていて、それらが日本にやってきたのだ。
目玉は写楽の肉筆画（扇面）。

もともとはマノス氏という個人のコレクションなので、ある一定期間に買い付けたのだろうけど、浮世絵は初期から後期まで幅広く、しかも状態がいい。
保存状態がいいだけじゃなく、刷ったときの状態もいいみたい。
（あまり同じ版木で刷り続けるとつぶれたり、後の時代になってから改めて刷ったものだと色が違ったりするけど、それがない。高品質。）

「見立（みたて）」といって、中国の故事を茶屋娘と若衆に置き換えて描いてみました、とか、歌舞伎の場面でこれは誰々が何年にどこで演じた、とか、浮世絵を見ていると興味が江戸文化全般に広がる。
その時代のすべて（に近いもの）を、浮世絵が題材にしていたってことなんだね。

日曜日、初めて入間のアウトレットに行ってみようとしたら、１㎞手前から渋滞。
あまり買い込む気もなかったので、行く先を狭山湖に変更した。
初めて「ほっともっと」でお弁当を買った。
ミニうどんがあって、チビ連れにありがたい。

狭山湖の周りをぐるぐる回っていたら、いつの間にか多摩湖になっていた。
（東京都と埼玉県で違うのか？）
見覚えのある風景。ここ、小学校の遠足で来たわ…。
湖の向こう側には西武ドーム。

堤防の上は少し風があるが、それでも地面からむわっと熱気が上がってくるので、かなり体力を消耗した。
西武ドームの名称について、
夫　「クリネックスだっけ？」
私　「インテリジェンスじゃない？」
と適当なことを言い合う。
今調べたら、インボイス　→　グッドウィル　→　今はナシ　だった。
クリネックスは楽天の球場。インテリジェンスは語感と業界は近かったけど…。

2009年7月10日

ＮＨＫ教育で毎朝、「あさだ！からだ！」という番組をやっている。
エンディングでときどき、市川染五郎と子供たちが歌舞伎っぽいダンスをするのが、私のお気に入り。
歌も染五郎が歌っているのだが、とてもうまい。
最初は別の人が歌っていると思っていたのだが、歌舞伎を見に行って、「あぁこの声だよ！」と気付いたのだ。

先日、江戸博のＨＰを見ていたら、このダンスの考案者（歌舞伎研究家）と市川染五郎が、江戸博でトークショーを行うと告知されていた。
ワークショップもあって、このダンスをみんなで踊るのだとか。
いいなぁー、染五郎と踊れるなんて。
まだ私の子供は小さすぎて、ワークショップに参加するわけにはいかないし、トークショーに連れていっても楽しめないし。残念。

ところでこの番組には、松岡修造も出演している。
修造のあのテンションの高さは、全く子供向きだな～とよくわかる。

2009年7月7日

昨日書いた「１Ｑ８４」についての補足。
読む前から予想されたことだけど、心がぐったり疲れた。
夢か現か？みたいな世界に浸っていると、読み終わってしばらくはぽかーんとしてしまう。
「どうして青豆さんが…」などと思いながら、窓の外をぼんやり見ていた。

話は変わって、まったく知らない人のブログを読んだら、自分の夫のことを「ダンナ様」と書いてあって、それがもう激しく連呼！なので、イライラ＆ぞっとした。
「主人」でも「旦那」でも、うーん、なんかちょっと違和感がある…と思っている私なので、「様」まで付けられると、それだけでノロケ話を聞かされているようだ。
ブログだとちょっとふざけて書いてるってこともあるけど、口頭でも言う人いるんだよね～。
まぁ他人事だからいいけど。ちゃんと死ぬまでそう呼べよ、と思う。

江戸東京博物館で、写楽の肉筆画の企画展をやっているそうだ。
行かなきゃ！
でもすっごく混んでるんだろうな…。

今年の江戸検の「お題」（毎回テーマに沿った問題が、何割か出る）は、「東海道五十三次」だそうだ。
うーわー、苦手だ～。
単に宿場のことではなく、流通・参勤交代・地方政治など、かなりの内容が含まれる。
さて、いつから勉強始めるか。

2009年7月6日

数日前に、村上春樹の「１Ｑ８４」を読み終えた。
すっごく売れてるんだってね～。

確かに読んでいる間はおもしろかったけど、「名作！」「絶対読むべき！」とは思えなかった。
今までに読んだ村上春樹の本に、似てる部分が多かった気がするし。
内容の良さよりなによりも、春樹ブームなんだろうな。

2009年6月29日

あっという間に６月が終わろうとしている。
毎日なーんにもしてないのに、どんどん月日が経っていくので、焦る。
子供はすくすく大きくなっている。
子供のご飯（大人とはほぼ別メニュー）のことばかり考えていて、そういえば結婚したての頃は、冷蔵庫の中身のことばかり考えていたことを思い出した。

先日、生まれて初めて「陶芸」をした。
お茶碗より大きく、厚手なので、「カフェオレボール」と先生は言ったが、果たしてこれでカフェオレを飲むだろうか。
まぁうまく焼ければ、お惣菜を盛り付けるのにくらいは使えるだろう。

2009年6月8日

建て替え間近の「歌舞伎座さよなら公演」を見る機会に恵まれた。
６月の夜の部は、
・門出祝寿連獅子
・極付　幡随長兵衛
・梅雨小袖昔八丈　髪結新三
の３本立て。

生まれて２度目の歌舞伎である。
高校生のときに授業の一環で、歌舞伎・能・狂言を１回ずつ見たのだが、どこで、誰の、どんな演目を見たのか、サッパリ覚えていない。
今考えるとすごくもったいないことをしたな～と思うけど、
「歌舞伎って結構おもしろいんだよね」
という記憶はうっすらあって、それが２回目の観賞に結びついたと思えば、無駄ではなかったのかもしれない。

１本目の「連獅子」で、市川染五郎の長男が「松本金太郎」と名乗って初舞台を踏むとあって、当日発売の立見席にものすごい行列。
「歌舞伎なんて、何着ていきゃいいんだ！？」
と一瞬考えた（よく考えたらドレスコードがあるのはオペラだった）自分が空しくなるほどに、みなさんカジュアルというか、気軽な雰囲気で騒がしく並んでいる。
一方で、高そうな着物をきっちりと着こなした奥様もいて、何だかおもしろい世界だ。

４歳の金太郎ちゃんはとってもかわいらしくて、目がハートマークになる。
「染五郎って昔、隠し子騒動があったよね…」
と、誰の頭にもチラチラしているのだろうが、とにかくめでたいめでたいのお祝いムード一色。

金太郎ちゃんの大叔父にあたる吉右衛門が、私の目の前の舞台に座り、祝辞を述べていた。
わあ、長官（おかしら）だぁ～…と、また目がハートマークに。
ホントに長官の声だよ～！

お芝居を見ているときは気付かなかったけど、「鬼平犯科帳」で同心役だった中村吉三郎・中村吉五郎も出演していたことが、パンフレットを見てわかった。
我が家ではドラマを見ながら「中村Ａ」「中村Ｂ」と呼んでいたので、ちょっと懐かしかった。
年月を経て、だいぶ輪郭が丸くなっていたけど。

「幡髄長兵衛」は、吉右衛門が主演。
「髪結新三」は、松本幸四郎が主演。
私としては、キチエモン♪キチエモン♪と思って見ていたのだけど、声の通りは幸四郎の方がよく、さすがだなー、染五郎もいい声だなーと、いろいろなことを知った１日でした。

2009年6月1日

このところ、藤沢周平の作品ばかり立て続けに読んでいる。
私が手を付けていなかった最後の池波正太郎の大作「真田太平記」を、ついに読むぞー！　と気合を入れて読み始めたら好みに合わず、その勢いで藤沢に走っているのだ。

全般的にはおもしろく読んでいるのだけど、恋愛方面がいつもハッピーエンドなので、「そんなに都合よくいくかよ～」と思ってしまう。
そうだ、初めて読んだ「蝉しぐれ」も、最後に幼ななじみと結ばれるくだりで、「これ、余計！」とガッカリしたのだった。
女性の描き方も池波と比べると今ひとつで、あまり一人ひとりの性格が表れてこない…。
ヒロインはいつも、そこそこキレイだけどパーフェクトな美女じゃないのね。

今読んでいる「用心棒日月抄」、気に入ったので４巻全部買ったのだけど、主人公（国許に妻子あり）と江戸で恋仲になる女忍び（20代半ば）が、３巻で言い出した。
「私は所詮、陰の女。この世に青江様（注：主人公）がおられると思うだけで、十分でござります」。
…あ、ムカついてきた。

さらに４巻の最後で、この女性は尼になってしまう。
…ずるーい。

2009年5月21日

マンションの入口にある背の高い木が、白い小さな花をつけている。
あれっ、なんだっけこの匂い…と思ったら、ジャスミンなのであった。
ジャスミンって東京でも育つんだね。
もっと暖かいところの植物かと思っていた。

独特の、でも品のいい香り。
ちょっと色っぽい。夜に合いそうな。
ジャスミンティーというよりも、桂花陳酒！

夫と私の家族７人で、河口湖へ行った。
宿泊先はネットでさんざん調べた、評判のよいホテル。
リゾートホテル風に改装して間もないので、あちこちで「頑張ってる感じ」が見てとれる。
いい意味でも悪い意味でも。

ロビーに入ると、ん？　ハワイアンな香り…。
スタッフがアロハシャツを着ていたり、それっぽいオブジェがあったり、ハワイをイメージしているようだ。

でも、これ、クサイよ～。
全然アロマじゃない。
車の芳香剤っぽい、安っちい香りなのだ。
何ていうか、自然じゃなく、すごく香料っぽいというか。
そうそう、ブルーハワイの香りって感じ！

エレベーターに乗ったらさらに香りが濃厚で、吐きそうになる。
大浴場は広くて眺めもよかったので、最高の気分で上がってきて、部屋に戻るのにこのエレベーターに乗って、おえー。

もちろん良かれと思ってやっているのだろうから、「いい匂いは人それぞれ」ということを痛感する。
実際、義父はエレベーターに乗るなり「あ～、いい匂い」と言った。
実母は電車で女性の髪のシャンプーの香りを嗅がされただけで気分が悪くなるタイプなので、当然ダメ。

館内のあちこちにあるハワイっぽい飾り付けもなんだか安っぽいし、壁に貼ってある客への注意事項など、
「ね、ちょっとおもしろい文章でしょ？」
という意思がちらちら見えるのも私の好みに合わず、どうもこのホテルと私の価値観はズレているらしい。

あーあ、車で行きやすい場所だし、素晴らしいお風呂なのにな～。
匂いだけでもやめてもらえないものかな～。

2009年5月15日

杉並に住んでいたときのママ友達が３人、子連れで遊びに来て、帰るときにエレベーターまで送っていった。
エレベーターのドアが閉まった瞬間、中で「ああっ」という声が上がったので、なんだろうと思いながら、抱っこしていた娘を見たら、ものすご～く寂しそうな顔をしていた。
後で聞いたら、友達も娘の寂しげな顔にびっくりしたのだそうだ。

とにかく「よそのヒト」が好きな娘である。
そして人の目を集めることが好きだ。

まだ子供同士で仲良く遊ぶという年齢ではないので、よそのママに話しかけられたり、相手をしてもらったりするのが、すごく嬉しいらしい。
親しかいないときは結構ぐずったり、ワガママを言ったりするのに、家族以外の人がいると寝起きもニコニコ、ご飯もパクパク。
今日もいっぱい相手をしてもらって、終始ご機嫌だった。

引っ越してきてから、児童館に行ったり、子供を遊ばせるスペースに行ったりしているが、いまいちノリが悪い。
楽しく遊んでいるものの、ハイテンションにはならないなぁ…と思っていたら、そういうことらしい。
つまり、よそのママに「○○ちゃーん」と呼ばれたり、遊びの相手をしてもらったり、注目されたりすることが、娘にとってこの上ない喜びらしいのだ。

はぁ…、やっぱり近所で友達を作らないといけないよね…。
チラチラと辺りを見回してはいるのだけど、突然「友達になりましょう」と言うわけにもいかないし、やっぱり人を選んでしまうので、そう簡単には友達は作れない。
自分の子供が暴走してるのに、他のママとのおしゃべりに夢中になっているような人はイヤなのよ。
児童館のスタッフに、自分の育児話を滔々と語っている人もイヤなのよ。

今日遊びに来た友達は、みな「よくできた人」ばかりだ。
いつも自分の気遣いの足りなさがイヤになるほど。
なんでこんな人ばかりが、スルスルッと集まれたのだろう。
そりゃね～、こんないいママたちにちやほやされたら、私だって嬉しいよ。

３組の親子が帰って、急にしんとした我が家で、無性に寂しくなる私と娘なのでした。

2009年5月13日

日曜日、高尾駅で楳図かずおを見た。
帽子が、赤と白のしましまだった。

2009年5月8日

いつから、救急車はあんなにうるさくしゃべるようになったのだろう。

車を運転していて、サイレンや赤色灯に気が付いたとき、救急車の言ってることなんて聞こえてない。
後ろから来たときは、他の車の反応を見ながら道を空けるし、交差点で会えばこっちは止まってやりすごす。
それで問題ないような気がするが、
「右車線を走ります！　右車線を走ります！」
「交差点を直進します！」
などと叫んでいる。
あまりに大音量すぎて、よく聞き取れない。
通過した後で、「あぁ、こう言ってたんだな…」とわかる。

これをやられると、昼寝中の子供が起きる。
まぁねー、緊急車両ですから、子供の昼寝と比べちゃいけないんですけど。

以前住んでいた家は、目の前が街道＆駅前の信号＆慢性的に渋滞だったので、救急車やパトカーが怒鳴る怒鳴る。
いつか子供も慣れてくれるんじゃないかと思ったけど、やっぱり頻繁に起きていた。
今の家の前は広い道路だから、ピューッと通過していくのであまりうるさくないけど、あれって必要なのか？　といつも思う。
「どーけどけどけどけい！」
っていう気分でしゃべっているような気がするんですけど。

2009年4月30日

図書館へ行くときは、パレスホテルの中を突っ切って行くのが近道だ。
現在改装中の、皇居前のパレスホテルよりは若干カジュアルな感じだが、それでもちゃんとしたホテルのフロントの前を、用もないのに通るのは申し訳ない。
ドアマンがドアを開けてくれたりすると、もっと申し訳ない。
でもペディストリアンデッキに出るのに都合がいいので、エスカレーターも使わせていただく。

先日も、親子３人でパレスホテルの中を通ろうとしたら、玄関にソフトバンクホークスのバスが横付けされていた。
西武ドームでの試合に備えて、選手やスタッフが宿泊していたらしい。
あらー、こんな近くに泊まってるんだ～。

ロビーに入ると記者らしき人々がたくさんいた。
監督が出てくるのを待っているようだ。
「監督って、秋山だよね」
…それくらいしかわかんない。
秋山なら見たい見たい！　と、ロビーで出てくるのを待ってみたが、タイミング悪く子供が泣き出し、断念。

今、ホークスのＨＰを見てみたら、結構知ってる選手がいた。
選手よりコーチだな、私の場合。

さらに近くには、ホークス選手御用達の居酒屋があることも知った。
ちょっと異様な店構えで、何これ？　と噂していたお店だった。
店名はずばり「ベースボール」。
看板が「週刊ベースボール」のロゴなのだ。
昔の私だったら、潜入を画策したかもしれないが…。

2009年4月24日

映画館の前を通ったら、「スラムドック＄ミリオネア」が公開されていたので、平日で空いているうちに見に行こうかな、と考えた。

ずいぶん前のことだが、「スラムドック～」の存在も知らず、ゴールデングローブ賞の授賞式をテレビでぼんやり見ていた。
といきなり、プレゼンテーターでシャー・ルク・カーンが登場し、
「えーっ、なんでシャー・ルク！？」
と一人騒いでいたら、作曲賞にＡ・Ｒ・ラフマーンが選ばれ、
「えーっ、なんでラフマーン！？」
と一人騒いでいたら、画面にアニル・カプールが映り、
「どうなってんだ、ハリウッド！？」
その後「スラムドック～」が各賞を受賞するに至って、事の次第を知ったのだった。

映画館はウチの斜め向かいなので、夫と留守番を交替しながら見に行くか！　などと話していたら、ネットに既に見た人の書き込みがあり、
「純粋な人は見ない方がいい。」
拷問シーンや幼児虐待シーンがあるので、ハリウッドの娯楽大作だと思って気軽に見るとショックを受ける、と書いてあった。

いい年して自分のことを「純粋」だなんて恥ずかしいけど、純粋です。
小説でさえ精神にガツンと来るものは苦手で、読んだあと２～３日は暗い気持ちになるのに、映画なんて耐えられない。
映画館を出たあと、心がクタクタになってしまう。道端でシクシク泣いたこともある。
あの大画面と大音量でやられると、大きな声でオーバーアクションな人に、頭を引っつかまれて怒鳴られているようなもので、
「これはフィクションなの、フィクションなの！」
と自分に言い聞かせてみても、頭がいっぱいになってしまう。
いっそドキュメンタリーの方が、見ていられるのにな。

仕方がないから、サントラだけ聴いて我慢する。
やっぱりラフマーンはカッコいい！

2009年4月22日

日曜日に昭和記念公園に行ったら、ものすごい人出だった。
日曜日で、いいお天気で、チューリップが満開だとはいえ、どうしてこんなに？　と思ったら、無料開放デーだったのだ。

子連れと犬連れが多い。
それにしても犬が多いなあ。
しかもやたらと「狆」が多いなあ。
あっちもこっちも…、え～っ、狆ばっかり！　何これ！？

どうやらそのあたりで「狆・友の会」か何かが集合していたらしく、狆が30匹以上いた。
白と黒の、上向いた鼻が30匹というのは、正直ちょっと気持ち悪かった。

先週、２泊３日で高知に行ってきました。
近日中に「アジアの旅」に旅行記をアップしますので、ご期待下さい。
テーマは、魚とアンパンマン。

2009年4月13日

２年ぶりに仕事をした。単発だけど。
仕事内容そのものよりも、「朝、起きられるか」「ちゃんと支度して、家を出られるか」「電車が遅延しないか」「途中で気分が悪くなったりしないか」などなど、心配し始めたらキリがなく、必要以上にドキドキした。
目覚まし時計だって、信用できない。
毎日使っていればどうってことないのに。

めでたく電車に乗ってからも、心臓がバクバクしているのがわかるくらいだったので、「ごめんください、麺ください」（おかあさんといっしょの歌）を頭の中で歌い、気を逸らす。
あの歌はいいよ、紅白ものだよ。

単発って、気楽なようで気が重い。
絶対休んじゃダメだし、初めての環境にポンと入って、少し慣れたと思ったら終わりだし。
やっぱり落ち着いて働きたいな～。

2009年3月30日

ときどき「産気づく」夢を見る。
だんだんお腹が痛くなってきて、あー、これからもっと痛いのが来るんだ、やだな～というところで目が覚めて、ホッとする。
本当にお腹が痛いような気がしていたけど、目が覚めてみればなんともない。
何これ？　出産がトラウマなんて聞いたことないぞ。

2009年3月23日

家の目の前にヤマハの教室があり、１歳児の音楽と英語のクラスがあるというので、無料体験に行ってみた。

１歳で音楽や英語だなんて…と思われるかもしれないが、私も直接的な「効果」は期待していない。
（音楽の先生をしている従姉妹にも、「えー、弾けないじゃん」と言われた。弾けないどころか歌えません。）
同じ年齢の子供に混じって、先生の指示のもとに何かする、という環境に置きたいだけ。
児童館があれば事足りるのだが、あいにく近くにないのだ。
内心「まぁ英語よりは音楽だろう」と思ったが、せっかくなので両方行って比べてみることにした。

英語のクラスの開始を待っていると、同じく無料体験に参加する男の子とママがやってきた。
ママが男の子に「オゥケーイ、スタンダップ」と話しかけている。
な、なに？　ハーフとか？
と思って見やると、男の子は濃厚な鼻水を２本垂らしていた。

レッスンは保護者同伴で、「ママもなるべく英語で話しかけて」ということで、ほめるときは「Good Girl !」。
英語ギライの私はすでにこのへんで引いているのだが、
「お散歩中にワンちゃんに会ったときの表現を学びます」。
え～っ、外でも英語で話せと！？
もしかしてみんなマジで英語を身に付けさせたいと思ってる？

やだやだ、外で「マミ～ィ」とか呼ばれた日にゃ、こんなバリバリ日本人の顔をさらして歩けないよ。
というわけで、音楽のクラスに申し込むことにしました。
たくさんお友達ができるといいな。

2009年3月12日

先日私が電車に乗っておりましたら（車両の端っこの３人掛けの席に座っていた）、私と同じくらいの年配の女性が６～７名、ワイワイと乗ってきた。
仕事での移動中といった雰囲気で、話の語尾から上下関係がわかる。
私を取り囲むようにして会話しているので、話は全部まる聞こえ。

車内のテレビで「ダーリンは外国人 with BABY」の抜粋が流れているので、それを見ながら出産バナシで盛り上がり始めた。
出産経験のあるのは一人だけらしく、彼女の独壇場。
出産がいかに痛いか、授乳がいかに大変かということを、それはそれは大変具体的に語っていらっしゃる。
周りの人は顔をしかめつつ聞いていた。
「えー、産みたくなくなった」とか、「医学が驚異的に進歩しないかな」とか言いながら。
隣の私も「イテテ…」と心の中で言いつつ、寝たふり。

たぶん私が女性だから「聞こえてもいいや」と思って大声で話しているのだろうけど、もし出産経験がなかったら気分が悪くなりそうなことまで、リアルに事細かに話している。
なんか、やな感じ。
私だったら、今産むつもりのない人には、細かく聞きたいというリクエストがない限り、そこまで話さないよ。
しかも電車の中で、他人にまで…。

彼女たちがドヤドヤと降りていき、ホッとするとともに、まるでもう一度出産したみたいにぐったりと疲れてしまった私でした。
やれやれ。

2009年3月4日

引っ越して、はや２週間。
全然片付きませ～ん。
おまけに毎日天気が悪くて、なんだか気が乗らない。

引越の翌日、旧居の玄関の外にある物置（のようなスペース）にある荷物を、まるごと積み忘れてきたことに気が付いて、呆然とした。
夫から「マヌケのマヌ子ちゃん」というあだ名を頂戴した。
（積み荷のチェックは私の担当だったので。）
返す言葉もなし。がっくり。

2009年2月15日

夜中になぜかパッチリと目が冴えてしまったときに、隣から愛する人の寝息が聞こえてくるのは、とても幸せなことである。
（すーすーと健康的な寝息に限る。ガピー！ガピー！といびきをかかれたら、単にイライラするだけだ。）
これで私に文才があったら、短歌でも詠むところだな～。
いや詩でもいいか。
しかし夜中に考える短歌なんて、ろくなものはできないな。

そう考えてみると、冒頭の一文は格言みたいだぞ。
ホッとしたときに感じるような、しみじみとした喜びって、大事だけど忘れやすい。
忘れないように、日記に書いておこーっと。

そんなことを天井を見上げながら考える、春の夜なのでありました。

2009年2月9日

おととい、ここに「保育園事情」について書いたのだが、翌日消した。

自分が保育園に関心を持つようになって、初めて知ったことが多かったので、
「ねぇねぇ、知ってる～？」
という気持ちで書いたのだが、読み返してみたら「だからどうした」と言いたくなるような内容で、恥ずかしくなった。
だって知ってる人はとっくに知ってることだもん。
それに私は根がおバカなので、マジメなことを改まって書くのが下手なのだ。

だから、バカバカしいことを書く。

私の娘は、太ももフェチだ。
ある朝、着替えをしている私の足を、娘がじっと見ているので、太ももを娘の顔にくっつけてみたら、そのまま動かなくなってしまった。
顔を埋めて、うっとりしている。
ちょうど娘の顔が私の太ももの高さなので、足に娘を挟んで立っている姿は、ペンギンの親子のようだ。

2009年2月5日

卒乳の影響なのか、単なる成長の証なのか、このところ娘の自己主張が激しくなり、夫婦でへとへとになっている。
彼女は叫ぶ、泣く、指差すに加え、叩く、払いのけるなどのボディランゲージで、あらゆることにクレームを付けてくる。

ことにご飯の時間は大変で、お腹が空くと食べたいんだか食べたくないんだか、何がしたいんだか本人もわからないくらい機嫌が悪くなるので、ひと匙ごとに食べたり払いのけたり。
「おいしい！」「食べたくない！」
「あっちが食べたい！」「それじゃない！」「これでもない！」
「自分でスプーン使う！」「うまくいかなくてムカつく！」「さっさと食べさせろ！」

離乳食のガイドブックはたくさんあるけれど、作ることより食べさせることの方が大変だということが、やってみてわかった。
もっともこれって赤ちゃんによりけりで、
「離乳食を始めてから、一度も残したことがない」
という友達もいる（私が赤ちゃんのときもこのタイプ）。
もしそんな赤ちゃんだったら、子育てのストレスは半減だな～。

それにつけても、卒乳バンザイ！　すっごく楽になった！
卒乳したらサケだサケだ～い、と思っていたけれど、それよりも薬が飲めることの方が嬉しい。
先日、親知らずを抜いたので、痛み止めも普通のものを処方してもらった。
（授乳中・妊娠中だと、子供に影響のない、効き目の弱い薬になる。）
よかったよ～、弱い薬じゃなくて。もー、痛くて痛くて。

変な方向に向かって生えてた親知らず。
根っこも深いだろうに、どうやって抜くのかなーと思っていたら、砕いて抜くのね。
麻酔を上手く使っているので抜く痛みはないけど、顎をぐいぐい押されてつらかった。
痛くなったのは、麻酔が切れてから。
おまけに抜くときにほっぺたの内側を傷つけたらしく、ギタギタになっていた。

抜いたところを鏡で見ると、何にもない。歯茎がない。
いかに「歯が生えてはいけないところに生えていた」かがわかった。

2009年1月31日

「育児１年やってみて記」の予定が、「１年２ヶ月」になってしまった。
毎日があっという間。
朝ご飯を食べたと思ったらお昼になっていて、ゼエゼエしながらどうにか夕方まで持ちこたえ、夜ご飯を食べたらさっさと子供をお風呂に入れ、ぽわっとしてるうちに寝かしちゃおう。
さあ夜は大人の時間だよ～。あ、でも眠い…。ぐー。

それでも今週、どうにか卒乳を果たし、私の身体はだいぶ楽になった。
おもしろいもので、どうせ飲めないとなると朝までしっかり寝てくれる。
（ぴー！と泣いて起きたりはするが、夜泣きというほどではなく寝言に近い。）

断乳を始めた日は、授乳クッションを叩いて涙の抗議をしていたが、看護士さんに
「３日間が勝負！」
と聞いていたので、グッとこらえた（こらえさせた）。
ホントに２～３日で落ち着きました。

出産・育児を、とりあえずここまで経験してみて、よく思ったのは、
「本当にみんな、生んで育ててるのか？」
ということです。

もちろん子供はめちゃくちゃかわいい。
しかしそのかわいさを補って余りあるほどに（？）、出産は痛いし、育児は手間が掛かる。
せっかく作った離乳食を、機嫌が悪い娘にお椀ごと手でパーンと払いのけられる無念さ。
母乳の調子がまだ安定しない頃は、乳腺炎になりかけたり、授乳のたびに痛くて涙が出たりした。
こんなこと、ホントにみんなやってんのか？
辻希美も、安達祐実も、サエコも、やってんのか？

自分のことを特にめんどくさがりとか、根気がないとは思っていないけど、みんなすごいんだな、人類ってこうやって繁栄してきたんだな（？）と感じた１年でした。

2009年1月13日

「育児記」は後回しにして、「家探し記」に変更。
来月引っ越し予定なので、新たな住処を探すべく、不動産屋めぐりをしていました。

これが結構疲れる。時間もかかるし、気力も消耗する。
去年の夏、妊娠中にあたふたと駆け回った記憶も覚めやらぬというのに、また同じことをやらなければならないなんて。
しかも時期が悪いらしく、あまり物件が出ていないという。

前回の家探しのときにつくづくわかったことだけど、どこの不動産屋に行っても、紹介される物件はほぼ同じだ。
ほとんどの物件が、どこの不動産屋でも扱えるようになっているので、希望の条件を伝えて、「こんなのどうですか？」と出されるものを次々見ていくと、
「あー、これ見た。これも知ってる。これは明日、内覧のアポ入ってる」
という調子で、向こう（不動産屋）もこっち（私）もガッカリ、ということになる。

となると、どの不動産屋を選ぶかは、たまたま担当してもらった人との相性か、
「最初にこの物件を教えてくれたのはあの不動産屋だから、決めるならそこで」
という義理（？）を重んじるか。
いっぱい物件を見て、頭がこんがらがってくるほど、担当者のキャラクター重視になりそうだ。

今回、最初にコンタクトを取ったがために、主にお世話になっていた不動産屋の担当者は、私、あまり好きじゃなかった。
だって聞いたことにしか答えないんだもーん。
もっと積極的に情報提供しておくれよ。

「えーと、南はどっちですか？」
「こっちですね」
「コンロが３つ口なのはいいですね～」
「そうですね、便利ですよね」
「ＡとＢで迷っているので、明日までに決めて連絡します」
「わかりました」

…なんで私、自分で期限まで決めてんだ！？
そして翌日、「まだ決められなくて」と電話したら、
「Ａが埋まっちゃったんですよ～」
埋まった時点で教えろよ！

もっともこれで、夫に不動産屋探しをさせたりすると、なぜかびっくりするような困ったちゃんに出会うことになるので（以前のやまらん日記参照）、これくらいで文句を言ってはいけない。

2009年1月4日

いろいろなことがあった12月でした。

娘が無事に初めての誕生日を迎えて喜んでいた２日後、実父が急死してしまいました。
確かに状態は悪かったんだけど、さあこれから闘病生活！という段階で、まさかこんな急に…。
人間って心臓が止まっちゃうとダメなんだなってことがわかった。
他の臓器はそんなに悪くなってなくても、心臓って急に止まっちゃうことがあるんだって。

でも父らしいなという気もする。
あきらめが良すぎる、全然ねばらない、ダメと言われたらもうダメ、「もういいよいいよ」って言いそう。
一方、粘着質の母は「なんでなんでなんで」って感じです。

ところで、父が亡くなった日、夫は上司から転勤の内示を受けていました。
私がそれを聞いたのは父の葬儀が終わった翌日で、夫はとても言い出せなかった、と。
はぁ～疲れた…とひと段落したところで、またこの衝撃。
そんなことってあるんだね。

笑えるのは、夫の上司が葬儀に来てくれて、その前で私は
「一人娘なので、これからはしっかりと母を支えていきたい」
などと弔辞を述べていたこと。
上司は、あちゃ～と思っていたことだろう。

家族会議の結果、夫は会社を辞めることになりました。
人生を折れ線グラフで表現したくなる。

次回のやまらん日記は「育児１年やってみて記」の予定です。

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