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結婚詐欺容疑の女、知人男性2人が連続不審死

10月27日3時4分配信 読売新聞

結婚詐欺容疑の女、知人男性2人が連続不審死
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読売新聞
 結婚を装った詐欺容疑などで埼玉県警に逮捕された東京都豊島区の女(34)と交際のあった別の男性2人が、今年5月と8月に一酸化炭素中毒などで相次いで死亡していたことが26日、捜査関係者への取材でわかった。

 死亡の経緯に不審な点があり、県警は練炭自殺などを偽装した殺人の疑いがあるとみて捜査している。さらに、女と接点のあった別の男性2人の死亡も確認されており、関連を調べている。

 捜査関係者によると、埼玉県富士見市針ヶ谷の月決め駐車場で8月6日午前7時20分頃、止めてあったレンタカーの後部座席で、東京都千代田区の男性会社員(当時41歳)が遺体で見つかった。助手席には練炭が燃えた跡があり、死因は一酸化炭素中毒。しかし、遺書がないうえ、ドアがすべて施錠されていたのに車の鍵が見当たらないなど、不自然な点があった。

 県警は、第三者が関与した可能性が高いとして捜査していたところ、男性の血中から微量の睡眠導入剤が検出され、練炭自殺に見せかけた他殺と断定。男性が遺体で見つかる前日の5日夜、交際相手の女が一緒にいたことがわかった。

 女は埼玉県警の事情聴取に対し、「男性と駐車場に行ったが、けんかをして別れた。そのショックで自殺したのではないか」などと説明。しかし、男性が事前に練炭を購入したり、運搬したりした痕跡はなく、女に対し計約500万円を渡していたこともわかった。

 さらに、その後の捜査でこの女が、インターネットを通じて知り合った千葉県野田市の男性(当時80歳)宅に「訪問ヘルパー」として出入りし、5月15日昼に起きた火災で、男性が死亡していたことも判明した。

 男性の死因は特定できなかったが、体内から睡眠導入剤とみられる薬品成分が検出されたほか、遺体近くには、練炭を燃やしたような跡が残っていた。女が火災当日、男性のキャッシュカードを使って預金を引き出していた様子が、防犯カメラの映像に残っていた。

 県警は、このほかにも女の知り合いで、千葉県内と都内に住む男性2人が相次いで死亡していたことを確認しており、関連について慎重に捜査する。

最終更新:10月27日3時4分

読売新聞

 

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