交際男性ら複数不審死＝結婚詐欺容疑で逮捕の女周辺−埼玉CO中毒、千葉で火災など

　埼玉県警に結婚詐欺などの容疑で逮捕された無職の女（34）＝東京都豊島区＝の周辺で、交際相手など複数の男性が相次いで死亡していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。埼玉県警などは、女と男性らの死亡との関係について慎重に調べている。
　埼玉県警の発表によると、8月6日午前7時20分ごろ、同県富士見市針ケ谷の月決め駐車場に止めたレンタカーの中で、東京都千代田区の会社員大出嘉之さん＝当時（41）＝が死亡しているのが見つかった。大出さんは後部座席に横向きに倒れ、助手席に練炭が置かれていた。
　捜査関係者によると、当時大出さんはこの女と交際していた。死因は一酸化炭素中毒で、遺書などは見つかっておらず、血中から睡眠薬の成分が検出された。レンタカーのドアは施錠されていたが、車内から鍵は見つからなかった。このため県警は自殺ではなく、事件に巻き込まれた可能性もあるとみている。大出さんは前日に、女と一緒にいたことが確認されているという。
　また千葉県警の発表によると、5月15日午後0時55分ごろ、千葉県野田市尾崎の民家で火災が発生。この家に住む無職安藤健三さん＝当時（80）＝が死亡した。
　捜査関係者によると、安藤さん宅にはこの女が訪問ヘルパーとして出入りしていた。安藤さんの遺体からは睡眠薬の成分が検出され、火災当日、この女が安藤さんのキャッシュカードを使って現金を引き出していたことも分かった。
　また大出さん、安藤さんとは別に、女の知人の千葉県内と都内の男性も死亡しており、埼玉県警などは経緯を調べている。　

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