仏陀再誕
幸福の科学の「仏陀再誕」を見てきた。
渋谷で用事があったのだが、空き時間があった上に、映画モニターでタダだったから。こんな感じで渋谷駅付近で勧誘している(写真1、2枚目)。
モニターアンケートに氏名・住所記載の欄があった。「俺、元オウム大幹部だけど、勧誘するの?」と聞こうと思ったが、「氏名住所は結構です。」と控えめだったので何も言わず書かず。
東映の全国映画館放映枠を買い取っているようだ。係員によると、推定額100億以上とのこと。お金有り余ってますね〜。
CM上映が始まる直前の館内。400人程度収容の渋谷東映だが、この時点で1割くらいの入りか(写真3枚目)。
しかしこの後も徐々に人は増え続け、最終的には3割前後の入りとなった。多分路上の無料モニター勧誘が功を奏して、小生みたいなやつが一杯来たのかも。
興行通信社調べによると、全国映画動員ランキング(2009年10月17日・18日)で2位。この内信者と無料モニター以外の割合、つまり正規料金払った人数が知りたいところだ。
【以下ネタばれ注意】
ストーリーは、主人公・天河小夜子(あまのかわ さやこ)が、2つの新興宗教の争いに巻き込まれて事件や天変地異に遭遇していくというもの。2つの新興宗教とは、空野太陽(そらの たいよう)主宰する真理(?)流布の団体「TSI」と、荒井東作(あらい とうさく)主宰の「操念会」。前者が善玉で、後者が悪玉。
話の内容がところどころつながりに欠けていたり、不自然なところもあり…。首都圏広域をUFOの大編隊が空襲するなど他、ありえない想定がいくつも出てくる。まあアニメだし、多少辻褄が合わなかったり、トンデモストーリーはありと言えばありなのだが…。
一個だけ指摘しておくと、「操念会」荒井東作が日本人全員に幻覚を見せて、「日本全土を襲う超巨大規模の津波が来る」とあおる場面がある。そこでテレビレポーターなどが、「実際に各地で津波の兆候が見られます」といって慌てるのだが、それが川が増水したり、その為にスタジオに浸水があったり、と報道するのだ。でもこれ逆なんです。津波が来るときの兆候は、潮が極端に引いてしまうんです。勉強しておいてください>幸福の科学殿。
小生の見所は、オウムとの比較である。先ごろの選挙でもオウムとの類似性が話題になった。オウムでもアニメ映画を作っていた。「創世記(創世期?)」というやつで、その前の踊りと歌の「死と転生」の続編。
今振り返ってみれば、「死と転生」にしろ「創世記」にしろ全く一般受けしない内容だった。「死と転生」は、死んで次に生まれ変わりが決まるまでにこういう神様が出てきますよ〜という内容。「創世記」は、宇宙の始まりはこんな感じで、魂が堕落したんですよ〜という内容。これは仏典とか経典に書いていることそのままなので、恐らく一般の人には何のことか全くわけが分からない話だっただろう。
それに比べるとこちらは、再誕した仏陀による勧善懲悪話がメインだが、ヒロインとその彼氏のラブストーリーも絡めてあり、より現代人向けにした工夫は読み取れる。
勿論この映画の場合にも、来世が…、輪廻転生が…、地獄が…、という内容も付け加わっている。まあ「貪る心、怒る心、愚かな心を捨てよ」とか、要するに仏教の三毒なのだが。しかも「前生の仏陀の弟子たちよ…」とか何とか、今生の仏法流布の使命を果たせ云々。ウチでもありました、「集え、わが前生の弟子たちよ」とか。
アニメの比較します。ウチの場合は、「創世記」初日上映当日まで、アニメ班が突貫作業を続けるドタバタ劇。時間ギリギリで何とか形にしたフィルムを、アニメ班リーダーが自らバイク便で届けた。が、上映してみると、内容が途切れていたり、フィルムが映写機で溶けて切れてしまったり…。とにかく一回目上映は、完全な大失敗以外何者でもなかった。それに比べると、本編は勿論トラブルなしですね。素晴らしい!(というか比較する対象が低すぎるか…)。
アニメの質は、本編は3Dなども入っている。これは1991年の創世記と比べると、技術進歩の差だが。それでも手の込み具合というか美的感覚というところで明確な差があった。一つは天使の差。
創世記に登場する天使(というか高い世界の魂)は、素っ裸の状態にパンツをはいていたのだ(鉄腕アトムみたくブリーフっぽいやつの白)。これはアニメ班でも、股の所をどう表現するか困って、麻原まで話があがったそうだ。結論は、「パンツ履かせる」。本編の場合は、体の半分くらいがレース模様で飾られていた。本編の勝ちですね〜。
小生は声優のことはよくわからないのだが、小清水亜美、吉野裕行、子安武人、白石涼子、三石琴乃、安元洋貴、銀河万丈、等々、声の出演者はそれなりに名前の通った人達のようだ。それだけお金をかけるのも凄いし、逆にこういう宗教がらみの仕事を受けてくれるというのも何か凄い。
映画で使う曲の作詞作曲やるところもそっくり。しかも、指導にアポロンって、昔オウムにもアポロン大師っていたよ。
「謎の美少女」 (歌:小此木麻里)(天河小夜子のテーマ)
作詞:大川隆法
作曲:大川隆法・水澤有一
指導:アポロン
オウムより大規模予算、大盤振る舞い、作品の完成度は高く、それなりに一般のニーズに近づけたという感じはする。それでも宗教に余り関心がない平均的日本人からすると、失笑・苦笑ものだったのではなかろうか。折角タダ見させて頂いたのにスミマセン(>幸福の科学殿)。
選挙も含めて過去似たようなことをやってきた小生には、非難・批判などできよう筈もありません。「ああ、仏法流布の為に頑張っているんですね」って感じです。後は武器さえ作らなければいいんではないかと…。
え?お前らと比較されたら迷惑だって?
コメント
お金かかってます。。
お金の様子がおかしいようです
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-147.html
それと、たまたまヨドバシカメラに立ち寄ったら、「レジシステムエラーでお会計ただ今できません」とのアナウンスが。
ヨドバシやばいよ。商売あがったりでしょ。途中から現金のみOKに回復したようですが。なんでも社内ネットワークのトラブルらしいのですが、アメリカのクレジットカードやバンキングのあおりでなければいいのですが。あんなメガストアの決済トラブルは致命的でしょうね。
リアルに想像するとかなり怖い。
お金がおかしくなるってのは。
道場
何やら場違いな洋風の立派な別荘がありました。
軽井沢辺りにある金持ちの別荘なようなもので
幸福の科学児島道場 みたいな標札がかかってました。
かなり立派な建物で幸福の科学って金あるんだなーと友人と話してました。
最近、うわゴージャスな建物が…と思って見上げると宗教法人だったというパターンが多いですよ。経済が意気消沈してるので、かえって目立ちます。
アレフは宗教法人ではありません。
お金もプロのサービスも信用がないと回って来ませんから、なんでも自前でやるしかないんですよね。玄関から祭壇まで手作り感満点の…