花巻市は26日、4月から入院が休止された県立大迫地域診療センターの在り方を考える地元住民代表との意見交換会を、同市大迫町の大迫交流活性化センターで開いた。住民は「外来、入院、救急の3機能は最低条件だ」として、市の運営による入院対応復活を求めた。
意見交換会には町内の各地区代表5人が参加した。佐々木稔副市長は「ノウハウのない市が医師を確保するのは難しく、市で運営するのはかなりハードルが高くなる」と説明した。指定管理者制度の導入についても、厳しいとの認識を示した。
だが、住民からは「市立病院が、直営を検討し、だめなら指定管理者でもいい。民間移管は最後の手段だ。早急な結論は出してほしくない」と慎重に対応するよう要望した。
意見交換会は11月上旬にかけて、約20人の住民代表と計4回に分けて実施される。【湯浅聖一】
毎日新聞 2009年10月27日 地方版