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「小学五年生」など、年度末の号で休刊へ (2/2ページ)

2009.10.27 05:19
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 日本人なら幼いころに親しんだか、少なくともタイトルは知っている名物学習雑誌が、小学館の発行ラインアップから消える。

 漫画の「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」「ポケットモンスター」などの掲載でも人気を呼んだ「小学五年生」と「小学六年生」だ。

 「−五年生」は来年2月3日発売の3月号で、「−六年生」は今年12月28日発売の2・3月合併号でジ・エンドとなる。

 両誌は1922年の同社創業とともに発刊された。1〜4年生向けが世に出たのはその後で、「基幹雑誌」(同社)と呼ぶにふさわしい。

 それでも休刊に踏み切らざるを得なかったのは、発行部数の低迷が原因だ。同社によると、これまでの最高は「−五年生」が63万5000部、「−六年生」が46万部で、ともに73年4月号でマーク。しかし、近年は5万〜6万部まで落ち込んでいた。

 「小学一年生」の部数は今年4月号で41万部。「全国で120万人いるとされる1年生の3分の1に当たる」(同社)驚異的数字で、休刊する2誌のそれとは対照的だ。

 「小学生は、低学年のうちは男女共通の話題なども多く、総合誌でいいんです。ただ高学年になると趣味や嗜好が多様化し、自分の興味がある分野が掲載されている(専門的な)雑誌にシフトしていきます。そのため、現在の総合的な内容が合わなくなってしまったんです」(同社)

 その「−一年生」をはじめ、ほかの学年別雑誌は継続するが、同社は休刊2誌の読者層に向けた新しい学習漫画雑誌「GAKUMANPLUS」(仮題)を来春創刊する予定だ。

 人物伝や科学、歴史などを漫画で分かりやすく伝達、解説するといい、同社は「“面白くてタメになる”のうち、“タメになる”部分を強化します。(休刊2誌の)創刊時の原点“学習の助けになる”に戻ることになりますね」と話していた。




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