勤務医不足のため、紹介状のない内科外来患者の診療を昨年4月からしていない市立八幡浜総合病院に、新たに医師1人が赴任することが決まった。同病院は11月から内科の外来診療を一部再開する。大城一郎市長が26日、発表した。
外来診療を再開するのは、内科のうち心臓や血管の病気を診る循環器科。愛媛大医学部から循環器科の医師(35)が派遣される。
同病院の医師不足では、大城市長が4月の市長選で「医師3人を直ちに確保」を公約に掲げ初当選したが、めどの立たない状態が半年続いた。6月、市議会は「公約違反」として辞職勧告を決議していた。
大城市長は今回の医師赴任について「八西地域の医療環境改善に一歩近づき、愛媛大や関係機関に感謝したい。循環器以外の内科外来制限は続けざるをえず、引き続き医師確保に努める」と述べた。