新型インフル:急速に拡大、韓国で1日3000人

米は非常事態宣言

 オバマ米大統領は新型インフルエンザの拡大を受け、「国家非常事態」を宣言した。

 韓国でも新型インフルエンザ感染者の発生が1日平均3000人を超すなど、今春に続き、「第2次大流行」の段階に入った。

 オバマ大統領は24日(米国現地時間)に非常事態を宣言。このため、米国の病院や地方当局は別途の手続きを経なくても、新型インフルエンザ感染者の検診ができる臨時治療所を速やかに設けることができるようになった。

 米国で新型インフルエンザは、最流行期のインフルエンザのように急速に広がっている。46週間で感染者約1000人が死亡、このうち約100人は子供だった。その上、ワクチン供給が遅れていることから、さらに拡大の勢いを増している。ワクチン培養が技術的な問題で遅れ、これまで供給されたのは1600万人分だけだ。今月末までの分を合わせても3000万人分に過ぎない。このため、米国全域でワクチン接種を受けようと数百人が並び、ワクチンが尽き、そのまま帰宅するという状況が繰り返されている。

 韓国でも新型インフルエンザ感染者数が最近急増し、5万人を超えたが、「まだ非常事態を宣言する段階ではない」と保健当局は話している。

 疾病管理本部のチョン・ビョンユル伝染病対応センター長は、「重度患者・死亡者者は大幅には増えていないため、米国とは違う。まだ国家災難管理レベルを現在の『警戒』(6段階中5段階目)から『深刻』に引き上げる状況ではないと判断している」と述べた。

ニューヨーク=朴宗世(パク・ジョンセ)特派員

キム・ミンチョル記者

【ニュース特集】新型インフルエンザ大流行

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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