小学館は26日、学年別学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を今年度末の号で休刊とし、来春から両誌に代わって新学習漫画誌「GAKUMANPLUS」(仮題)を創刊すると発表した。両誌は1922年の同社創設と共に創刊。ピークの73年4月号では「五年生」が63万5000部、「六年生」が46万部を記録したが、近年は両誌とも5万~6万部と低迷していた。
学年別学習雑誌は創業者、故相賀(おおが)武夫氏の肝いりで創刊され、小学館の基幹事業と位置づけられてきた。同社広報室は休刊の理由を「近年、特に小学校高学年の学習環境の変化は急激であり、ゲームやスポーツなど趣味や嗜好(しこう)の多様化も進んだ。男女の性差も顕著になり、読者ニーズに必ずしも合致しなくなってきた」などと説明している。「小学一~四年生」の各誌は刊行を続けるが、内容の見直しと改革を進めるという。
また、同社は小学校高学年から中学生女子向けの月刊コミック誌「ChuChu」を、12月28日発売の来年2月号で休刊すると発表した。06年1月の創刊号の18万部をピークに、最近は5万部程度で推移していた。【棚部秀行】
毎日新聞 2009年10月26日 13時42分(最終更新 10月26日 18時13分)