「間違いありません」酒井被告、起訴事実認める

 薬物連鎖

　覚せい剤取締法違反（所持、使用）に問われた元女優の酒井法子（本名・高相法子）被告（３８）の初公判が２６日午後、東京地裁（村山浩昭裁判官）で始まった。

　酒井被告は、罪状認否で「間違いありませんか」と聞かれ、「ありません」と述べて起訴事実を認めた。

　酒井被告は黒の上着、スカートという姿で出廷。村山裁判官から職業を尋ねられると、「無職です」と答えた。

　起訴状では、酒井被告は８月３日、東京都港区の自宅マンションで覚せい剤約０・００８グラムを隠し持っていたほか、７月３０日頃、鹿児島県・奄美大島のホテル客室で覚せい剤を使用した、としている。

　検察側は冒頭陳述で、酒井被告が４年前頃から夫に勧められて覚せい剤の使用を始め、昨年夏頃から継続的に使うようになったと主張。起訴事実の奄美大島での使用については、夫から「あるから吸っていいよ」と勧められ、バスルームで覚せい剤をあぶって吸った、とした。

　酒井被告は８月８日、同法違反（所持）の疑いで警視庁に逮捕され、９月１７日に保釈された。

　一方、夫の高相祐一被告（４１）も同法違反（使用、所持）に問われている。２１日の初公判では、覚せい剤を持ち歩いていた理由について「自宅に置いておくと、法子（被告）が使用してしまうのではないかと思った」と供述。懲役２年を求刑されている。