覚せい剤取締法違反の罪で起訴された元女優・酒井法子被告(38)の初公判は26日午後1時30分に開廷する。テレビ各局は、傍聴券確保に向け、21日の高相祐一被告、23日の押尾学被告の初公判時の約2倍となる人員を抽選に動員する予定。のりピーのファンもネットで傍聴券並びへの動員を呼び掛けるなど、芸能人の裁判では過去最高の人数が“プラチナチケット”を求め、大行列をつくることになりそうだ。テレビ各局は、特番を組んで初公判を生中継するなど、“マンモス狂騒曲”が繰り広げられる。
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酒井被告の初公判の傍聴券希望者が、23日に押尾被告が記録した芸能人関係の刑事裁判最多記録2232人を大幅に更新するのは確実となった。
テレビ各局は総動員態勢。押尾被告の初公判時の1・5〜2倍となる200人弱を抽選に動員するとみられる。インターネットの掲示板でもファンらによる傍聴券並び希望者を募るスレッドが乱立。傍聴券争奪戦に拍車をかけている。公判は高相被告、押尾被告と同じ425法廷で行われるため、一般傍聴席も20席になる見込み。最低でも5千人以上が殺到、倍率は250倍を超えそうだ。
東京地裁も徹底した“のりピーシフト”で混乱を回避する。通常、地裁前で配られる傍聴の整理券は、希望者殺到を予想し、日比谷公園内で配布される。日比谷公園を使うのは、04年のオウム真理教・松本智津夫被告(当時)の判決公判以来。整理券は今年8月に導入されたばかりのリストバンド型を使用。バンドを腕に装着していれば結果判定まで自由に行動ができる新システムで、当選番号は午前11時30分から公園内に掲示される。