ぶつかりげいこで胸を出し、春日王を豪快に転がす朝青龍=京都府宇治市
大相撲秋巡業が25日、京都府宇治市の西宇治体育館で行われ、朝青龍(29)=高砂=と白鵬(24)=宮城野=の両横綱がともにバスケットボールに興じる珍しい光景が見られた。
2人はともに申し合いには参加しなかった。朝青龍はぶつかりげいこで軽く胸を出したが、白鵬は土俵に上がらず朝げいこを終えた。支度部屋に戻った朝青龍は「具合が悪いんだよ」と右ひじをさすり、白鵬は「朝起きた時は歩くのもつらかった」と腰を押さえた。朝げいこを軽めにしたのは『痛み』が原因と声をそろえ、九州場所(11月15日初日・福岡国際センター)で優勝の本命2人が不安を吐露した。
しかし、その後…朝青龍は日馬富士を誘い、体育館内でバスケットボールを始めた。右ひじの痛みを忘れたかのように、ロングシュートを連発。それを見たバスケットボール好きの白鵬も、痛い腰を上げて仲間入り。ライバル関係にある両雄が、仲良くプレーを楽しんだ。
思う存分リフレッシュした朝青龍は「九州場所は1年最後の場所だし、初優勝もしたし好きだよ。魚もうまいしね」と上機嫌。サインを求めるファンの声にも快く応じていた。
(2009年10月25日)