日銀の乗っ取りって、それは無理だろ
西山澄夫なる人物が、ロスチャイルドが日銀の乗っ取りを企てていると言っています。
当ブログの趣旨とは離れているかもしれませんが、小泉=安倍路線を否定するための悪質なデマとも思えるので、検証してみました。
http://alternativereport.seesaa.net/article/38564947.html
~~~引用終了~~~
2007年04月10日
日銀の乗っ取り
ロスチャイルド財閥が日銀の株式買収に乗り出した。
かねてから日銀株は、20%程ロスチャイルドにより
支配されて来たが、昨今の商法「改正」による外資の
日本企業乗っ取り「自由化」が解禁されるや、即座に
ロスチャイルドは、日銀株の51%取得=日本の中央銀行の
支配を目指して動き始めた。
金融自由化を推進して来た小泉元首相、竹中平蔵元金融大臣
が、誰の「操り人形」であったかを、これは良く示している。
ロスチャイルドは、複数の名義、金融機関を駆使しながら
株式の買収を進めており、表向きはロスチャイルドによる
日銀の乗っ取りとは分からない形を巧みに取っている。
51%支配という過半数の株式取得を目標としている所から、
日本の国家の「基幹」である金融政策を私的機関である
ロスチャイルドが私物化し、支配下に置く事が目的である
事は明白である。
イスラエルを中心とした金融帝国ロスチャイルドの艦砲射撃
が開始された。
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posted by SN at 22:09| Alternative Report
~~~引用開始~~~
まず、日銀は株式会社ではなく、日銀法による認可法人です。
日銀の出資証券(注・株みたいなもの)はジャスダックで売買できますが、日銀の資本金は1億円で、55%を政府が出資しています。
浮動株…じゃなくて、浮動出資証券(?)をすべて買い集めても、過半数を確保することはできないでしょうね。
そして、ここからが大事なのですが、株式会社であれば、支配株主は株主総会で議決権を行使することにより経営者を交代させたりできるようになります。
発行済株式の3分の2を確保すれば、たいていの決議を通すことができるので、当該株式会社を意のままに操ることができるでしょう。
しかし、日銀の場合には、もちろん、そんなことはありません。
日銀の役員は、審議委員6人のほか、総裁1人、副総裁2人、監事3人以内、理事6人以内、参与若干名で構成されています(日銀法21条)。
総裁と副総裁は、両議院の同意を得て、内閣が任命することになっています(日銀法23条1項)。
審議委員は、両議院の同意を得て、内閣が任命することになっています(日銀法23条2項)。
監事は、内閣が任命し(日銀法23条3項)、理事と参与は、委員会の推薦に基づいて、財務大臣が任命することになっています(日銀法23条4項)。
要するに、日銀の出資証券をすべて買い集めたとしても、役員1人送り込むことができないのです。ましてや、日銀の政策に影響力を行使することなどできません。
小生は、ロスチャイルドが日銀の出資証券を保有しているのかどうかは知りません。
しかしながら、日銀を乗っ取るために出資証券を買い集めているというのは事実ではないと考えます。
役員1人送り込むことができないのに、支配目的で出資証券を買い集めるほどロスチャイルドが無知とは思えませんから。
小泉前首相の時代から、日本をアメリカだのユダヤだのに売り飛ばそうとしていると批判している人たちが少なからずいます。
そのすべてが事実無根とは言いませんが、まったくのデタラメもあるので、惑わされないように注意したいものです。
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