フィリピンから帰国した亀田興毅(左)と大毅=成田空港
挑戦者・亀田興毅が24日、成田着の航空機で合宿先のフィリピンから帰国した。マニラ市内のジムで、6日間で35ラウンドのスパーリングを行った興毅は、現地で仮想内藤としてのパートナーを“発掘”した。11月上旬にもパートナーとして日本に呼び寄せ、世紀の大一番に備える。
フィリピン合宿の収穫は大きかった。6日間の合宿を終え帰国した興毅は「フィリピンにはいろんな選手がおってええ練習になったわ。内藤によう似た選手がいたから日本に呼ぼう思ってん。内藤のビデオを見たことがあるみたいで、ごっついまねがうまいねん」と話した。
興毅によると、仮想内藤のフィリピン人選手は身長163センチ程度の右ボクサーファイター。体が柔らかく、内藤のように変則的な動きをするという。日本人選手には内藤のような変則的なタイプは少なく、このフィリピン人選手は貴重な存在となり、勝利に欠かせない存在でもある。
フィリピンは、興毅が尊敬する世界4階級制覇のマニー・パッキャオ生誕の地。「パッキャオのハートを身につけた。パッキャオパンチで内藤を倒すわ。3ラウンドまでのKOもあるで。前半から倒しにいく。バーンと豪快に倒したるわ」。合宿の余韻がさめない様子で一気にまくしたてた。
(2009年10月24日)