アイドル・中川翔子(24)が24日、自身初となる東京・日本武道館公演「超貪欲☆まつり」を開催し、1日に亡くなった祖父・勝夫さんに届けと17曲を熱唱した。会場には勝夫さんの席を空け、「大事な人との約束の場所です!!」とオープニングで天を指さしたしょこたん。3日に車にはねられた母・桂子さんもコスプレ衣装で応援に駆けつけるなど会場には1万人が集結。最後は涙で声を詰まらせながら、何度もファンに感謝した。
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「大事な人との約束の場所です!!人生の中でもとても大事な日になる気がしています。夢じゃないんだよね?バッカルコーン!!」-。
07年10月20日に初のライブを開催してから2年。ついにたどり着いた日本武道館には、誰よりもしょこたんの晴れ舞台を楽しみにしていた祖父・勝夫さんの姿はなかった。孫の活躍を活力に病魔と闘い続けてきた勝夫さんは今月1日に逝去。しょこたんは祖母・栄子さん(86)の隣に勝夫さんの席を用意してステージに挑んだ。
舞台袖でスタッフにオープニング前、最後のあいさつをしたしょこたんの声は、早くも涙で詰まっていた。だが、スタッフに励まされ、「ギザー!!」と気合を入れるといきなりエンジン全開。1万人のファンがコスプレをして声援を送る中、レインボードレスなど自身でアイデアを出した“どん欲衣装”に5変化。客席には、3日に車にはねられた母・桂子さんもキューピッド姿で元気に駆けつけた。
ピンク色のマイクを握り、“アニソン&戦隊もの16曲メドレー”など全17曲をどん欲に“完全熱唱”したしょこたんは、ファンの“翔子コール”に包まれ「こんなに生きていると感じられたことはありません…」と涙、涙。天国の勝夫さんもその姿を誇らしく思うようなパワフルなステージに、ファンも大満足だった。