軍馬についてなのですが、長時間の騎乗に耐える馬と、大重量に耐える馬と、
足の速い馬はどれが軍馬として最適なのでしょうか?(488:556)
また、第2次世界大戦のドイツ歩兵師団では5000頭以上の馬が輓馬として使われていた
そうなのですが、この飼養はどうやっていたんでしょうか?
軍馬にも用途は二つある。
人を乗せるか物を運ぶかだ。
どちらか一方ということならそれぞれ適性がある。
どちらにも使えるよう、、両者の中間的な特性の品種もある。
歩兵師団で使われていた馬はほとんどが荷車や砲車をひくためのもので、我々が普通イメージする競走馬と違って脚も胴も太いがっしりした体型をしている。
飼料は高カロリーの燕麦や干草などで、ドイツ本国や占領地などの後背地から送られてくる。
(これに限らず、近代の軍隊では飼料や食糧は不安定な現地調達に頼らず、後背地から補給されるのが建前となっている。)
しかし実際には補給が間に合わず独ソ戦では現地の農家から徴発したり、牧草地を見つけてそこに放したりといった手段で補った。
さらに不足した場合は農家の屋根の藁まで食べさせ、そのために戦争を通じて消化器疾患や飢え、関節炎などで大量の馬が死んでいる。
基本的に軍馬というのは、乗馬(騎兵、機関銃、通信駄馬を含む)、輓馬(車輌を牽引する馬)、駄馬(荷物を背に積む馬、輜重輓馬を含む)の
三種に分かれます。
馬の負担力というのは、求める速度、距離、天候などによって変わりますが、乗馬は体重の25%を超えないのが適当であり、輓馬は270kgまでは
牽くことが出来ます。
乗馬の場合、馬の歩度には常歩、速歩、駈足、襲歩などの種類があります。
常歩はの規定の速度は、1分間に100mで、最も疲労が少なく連続して行進に耐えられます。
速歩では、1分間に220mでこれが続くのは15分内外で30分以上続けるのは例外的とされています。
駈足は1分間に320m、更に伸長駈足は420m、襲歩は馬力の及ぶ限りの迅速な歩度となりますが、
常歩、速歩と違って、長く続けることが出来ません。
馬の一日の行進速度は、騎兵連隊の行軍の場合1日に40km~60km、中隊以下では60~80km余が
適度な歩度とされてます。
軍馬は5~6歳で入営し、1.5年程度の調教により、軍馬として育成され、平均8.5年使用されます。
但し、場合によっては10年以上在籍する場合もあります。
騎兵、輓馬は、軍馬補充部で育て上げた馬を補充し、輓馬は民間から購買した馬を使用します。
因みに、年間の馬の補充は年間に総数の10%程度が行われます。
使えなくなった馬は、貸与が総数の6分の1、残りは民間に売却されることが多かったりします。
(488:617:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
今みたいにレーションがない時代の兵隊って何食ってたの?(488:235)
日本軍なら、基本的には毎回飯盒炊爨してた。
ちなみに燃料は支給されないので、そこらで柴刈したり、家壊して燃やしたりしてた。
っつうか米と調味料が支給されてればいい方で、食材すら現地調達してたりするが。
レーションがMREや缶飯のような携行食糧を指しているならば、
現代の兵士もレーションばかり食べているのではない。
平時だけでなく、戦場でも戦闘の最中でなければ普通の食事を摂る。
中隊単位で調理したり、後方で作って前線まで運んだりする。
そしてそれは昔の兵士でも同じこと。
なお、WW2までの携行食糧は、米軍だとクラッカーと缶詰、
日本軍だとカンパンと牛缶が主だった。
それ以前だとナポレオンの採用した瓶詰めとか。
暗視装置で質問だけど、通常の歩兵が使ってるようなNVGは連続で装用できないんだよね?
具体的に一晩に何分くらい・連続で何分くらいまで使って大丈夫なん?(487:897)
あと現在の米軍が使ってるNVGと、ロシアとかその辺りの国が使ってるNVGでは性能も違う?
一晩使うくらいだったらバッテリーが持つ限りは連続使用できる。
正確な性能はあんまり発表されないけど、軍用のものであれば連続12時間、
総寿命は4000時間ほどと言われる。
長時間連続使用すると総寿命が短くなって行くそうだが。
ただしこれはあくまで機械の話で、暗視装置を連続12時間も覗いてたら
人間の方が持たない。
アメリカ製のものは他の国のものに比べて優秀な性能だと言われる。
それ以上に、高価で機器の寿命がある暗視装置をあんなに大量かつ大規模に使えるような
軍隊はアメリカぐらいだ。
自衛隊員が背中にでっかいリュック背負ってる写真を見た事があるんですがあれ何が入ってるんですか?(487:791)
着替え、食料、その他細々とした日用品、若干の私物などいろいろ。
「家財道具」・・・、で,悪けりゃ「キャンプ用品」。
一般的な演習なら
雨衣
着替え 下着2~3日分
迷彩服
日用品
野外用の仮眠用シート
らしい。
けっこうこれでもかさ張る+重い。
私物でも着替えでも食料でもない日用品って何でしょうか?(487:795)
洗面用具とか、裁縫用具とか、色々あるだろう
食器(飯ごう)もね
以前見たのだと
トイレットペーパー
絆創膏
手袋替え
歯磨きセット
ウェットティッシュ
ハッカ油
デオドラントシート
チャッカマン
とかだった。
夏と冬じゃちがうし、行軍があればコールドスプレーとか。
基本登山用品に近い気がする。
それらの総重量ってどのくらいなんですか?
というか武器って基本入ってないんですね
もっと予備の弾薬とか爆弾があるのかと・・・(487:804)
弾薬は、専用のポーチに入れて、背嚢(リュック)とは別に携行するので。
内容にもよるけど、20~30キロになることもある。
一般的に、荷物の総重量は、体重の1/3以下にするのが望ましいとされるけど、長距離行動の場合には、
それを上回ることも。
25kg。武器含まず。
たまにベテラン3曹クラスとかの背のうに、ビーチボールが入ってたりするんだぜ!!
装備品の重量は必ずしも左右対称に分配できないのは良くあることでしょうか?(487:666)
警察とかもそうですけど、暫く装備一式を付けてると片側だけ痛くなるとか疲れるとか普通ですか?
基本的に均等になるように工夫するし、個々人で位置を調整できるので合わせてねとしか。
不均衡になることがあるかと言われればそりゃある。主に銃火器のような大型の装備品で
報道写真なんかを見ても、歩兵部隊の隊員は手袋の類をしていないように見えるんですが(487:593)
戦場じゃすぐすりむいたりしそうなのに何故してないんでしょうか?
今すぐ手袋して細かい作業してみろ。やりにくいから。
肉体労働時の軍手やカモフラージュ効果がある戦闘用手袋はよく使用される
装甲車に乗っている人などは手袋をしています。耐熱の奴。車両火災のときなど
車両の取っ手を素手でつかめば火傷をするはめになるわけですが、耐熱素材の手袋を
はめていればこれを防げます。
第一次世界大戦ぐらいの飛行機パイロットがよくゴーグルと一緒に頭に被っている、
フードのようなメットのようなアレの名称は何というのでしょうか。(487:101)
そのまんま「飛行帽」。
現代の白兵戦に刀剣は無力と言われていますが、
ほとんどの兵士はナイフを携行しているのはなぜですか?(486:704)
不要な物を皆が持つとは考えづらいのですが、
この場合は武器よりも道具としての意味合いが強いのですか?
道具としての意味合いが強いが、ナイフは銃剣として装着できるので特に邪魔にならない。
有ればそこそこ便利。
エアボーンやアクアラングで潜入するような兵士には、何か絡まった時にそれを切るナイフを持つ事は必須。
それに、特殊技能で無くとも、野外での緊急時のサバイバルではナイフがあるだけで、生存性が飛躍的にあがる。
兵士が持つナイフと言えば、ランボーみたいな大きなものを想像しがちだけど、実際に持っているものは折りたたみ式の
割と小型に近いナイフが主流だから、そんなに邪魔にはならない。
現代の兵士はヘルメットと防弾チョッキ、戦国時代の武者は鎧兜に身を固めているのに
なんで第二次大戦の兵士はヘルメットだけで防弾チョッキをつけてないんですか?(486:666)
鎧兜では弾を防げず、防弾チョッキはまだなかった(戦場で有用なレベルのものは)から。
当時の防弾チョッキは重くて暑いだけで余り役にたたなかったんだ
ケブラーもファインセラミックもなかったんだからさ
外国の軍隊にある自衛隊の野外炊具や野外入浴セットみたいな兵器?を教えて下さい。(486:364)
フィールドキッチンって検索しろ
戦地でその日の作戦を開始する前に、支給される弾薬や装備に量の制限や決まりなどはあるんでしょうか。(483:721)
現在の米軍が、戦地でその日の作戦を開始する前に、
当然小銃弾等の弾薬を補給したりすると思いますが、
「今日は歩兵ひとりにつき**発でマガジンは**までだ」とか、支給される
弾薬や装備に量の制限や決まりなどはあるんでしょうか。
30発弾倉を装備したM16に加えて、30発弾倉6個、手榴弾2個が典型的な例になる。
しかし、この上記ページ全体を見ればわかるように、一人72ポンド以下を原則として
任務や体格によってアレンジされる。
第二次大戦中の水兵さんは制服や私物などの荷物を全て艦内に持ち込んでいたのでしょうか?(479:538)
制服は夏季、冬季やピーコートなどあるし、下士官にでもなれば更に種類も増えますので
かなりの量になると思うのですが。
それとも母港などにロッカーのようなものを貸してもらっていたのでしょうか?
水兵は、支給された被服いっさいと食器などを衣嚢と呼ばれる袋に入れて保管していて、
転勤するときはこれを担いで移動していました。
この他には針糸や石鹸などの入った手箱と、帽子をしまう帽子缶があるだけです。
(479:557:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
撃沈経験者の高橋猛によれば、
衣嚢に全ての制服が入っていた。
彼は乗艦の被雷ですべてを失って救出(但し負傷)。
このため、サイゴンに送られてから被服等が改めて支給されている。
しかし南方だったため1種軍装(紺の冬服)の在庫がなく、これは支給されず、
内地転勤後も2種軍装(白い夏服)での旅行(東京から佐世保まで)を余儀なくされた、と記している。
また、短靴も内地のモノとチップが異なっていて「上級者にイチャモンつけられたらどうしよう・・・」だったそうだ。
現代の軍用食に、一般人が食べると体に悪いものが入っている可能性はありますでしょうか?
さすがに普段の食事に怪しい薬は入っていないと思いますが・・・
高カロリー、高塩分がデフォなので一般人が常食するには害悪。
肉体労働する人はそれくらい食うもんなんだけどな。
軍用食ではなくアメリカの難民救助用糧食(HDR)だが、合成保存料が大量に使われているせいで、
普段合成保存料入りの食品を食べていない難民が食べたら腹を壊した、という話がある。
北欧諸国のレーションをカロリー制限を受けてる人が食べると、生命に危険を及ぼす事があります。
あと、アレルギー、宗教的タブーはきちんと申告していないと本人もしくは周囲に迷惑を及ぼします。
ワンセット7000kcalだっけ?
糖尿持ちが食ったら確かに死ぬね。
現代の兵士はトイレットペーパーみたいなの携行しているのですか?
イラクの米兵など、基地にいる時はいいだろうけど戦闘やパトロール中にしたくなったらどうするんでしょう?
一応レーション(軍用携行食)のパックにはティシュペーパーが一緒に入ってるのが一般的。
駐屯地や基地の外に出て活動中の時は、携行スコップで穴を掘って埋めろ、と教育される。
米軍の場合最近はレーションの食物組成を工夫して、なるべく排便の回数が少なくなるように工夫しているそうだ。
トランシーバーのような携帯無線機はいつごろ実用化され、軍や警察に導入されたのでしょうか?
1930年代初期に、米のパトロールカーにAM通信機が装備されていますが、これは受信専用でした。
1950年代初期から米のパトロールカーにはFMの両方向無線通信機が装備され始め、同時に
携帯できる無線機の使用も始まっています。
暗視装置って先進国の軍隊では歩兵一人につき一つ持ってるものでしょうか?でないと夜の戦闘がやりにくいですよね?
できれば全員に支給したいんだろうけど、実際には予算の関係で難しい。
自衛隊でも、一人に一つ行き渡るほどの数があるのは、ごく一部の部隊のみ。