皇后さま75歳に 経済悪化「案じられた」皇后さまは20日、75歳の誕生日を迎えられた。負担軽減のためとして今年は、宮内記者会の質問に対する文書回答を取りやめ、宮内庁を通じてこの1年の感想を文書で発表。世界的な金融危機に伴う経済の悪化で多くの人が職や住居を失ったり、進学の道を閉ざされたりしたことが「最も案じられたことでした」と振り返った。 感想の中で皇后さまは裁判員制度の導入や政権交代を挙げた上で、核廃絶への決意を示したオバマ米大統領のプラハ演説やノーベル平和賞受賞決定にも言及。その上で、核兵器の恐ろしさは「その破壊力の大きさとともに、後々までも被爆者を苦しめる放射能の影響の大きさ、悲惨さ」にあるとし、被爆国の日本は「国際社会により広く、より深く理解を求めていくことが必要ではないかと考えます」とした。 4月に天皇陛下との結婚50年を迎え「多くの方々に金婚を祝っていただき、うれしゅうございました」と感謝。陛下の即位20年には「お元気にお迎えになり、ご即位に関連するさまざまなお行事が、滞りなく行われますことを家族の皆とともに願っています」とつづった。 【共同通信】
|