うーん、いかに産経新聞のそれもネット投票だからといえ、ここまでの数字が出るのですね。
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/091008/sty0910081233003-n1.htm
今回のテーマ「死刑制度」について、13日までに7326人
(男性6029人、女性1297人)から回答がありました。
「制度が必要」との回答が9割超と高く、「終身刑を導入すべき」が
約8割、「速やかに死刑執行を下すべき」が約9割に上りました。
(1)死刑制度は必要か
YES→94%、NO→6%
(2)仮釈放のない終身刑を導入すべきか
YES→79%、NO→21%
(3)法相は速やかに死刑執行命令を下すべきか
YES→88%、NO→12%
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で、私は強固な死刑存置論者です。しばしばここでも述べてきた。
端的にいえば、
1−人を殺した者に対しては、時には死をもって贖わせなければ、けじめがつかないから。そういう法的確信。
2−人間は素晴らしい行為をする存在であると同時に、あまりにおぞましい行為をする存在でもあり続けようから。
3−国家が刑罰権を独占している以上、究極の処罰−国家による殺人である死刑−は、国家としての責務だから。
なお、
1−死刑廃止論は、人間が神になろうとする傲慢な考え、だと思う。人間を直視していない、と。
2−宗教的な発想で言う方に対しては、「現世の責任は現世でとってもらわないといけないから」と付け加えたい。
「死刑の理由」という本をまず読んでほしい。
だが、
1−冤罪事件の不安がある(同時に冤罪ではありえない事案が多くあることを忘れてはならない)。
2−後になって、死刑が重いのではないかと思われる死刑囚がある
3−刑務官の苦悩
という大きな問題がある。
そこで、常々思い、時に述べている。
死刑の重大性とこれら3つのことを考えて
※死刑執行には、最後の押印をした法務大臣、死刑を求刑した検察官、死刑判決を下した裁判長は、生きている限り立ち会う義務がある※
とせよ、と。
強固な死刑存置論者の私がこう思う。
死刑廃止論者の人は、まずはこの運動をしたらいいのに、とつくづく考える。理念でゼロにするよりも執行を極小にさせるのがまず先決な筈だから。
当面、千葉景子法務大臣は、自信を持った件についてのみ押印し、その執行に立ち会ってほしいと思う。そんな日本国としての慣習を作っていってほしいと思う。それにより死刑はひどく少なくなろうが尚更に存続することともなる。
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追伸
1−終身刑というのは、うーん永遠の社会からの隔離ということでは同じで、むしろ残虐かとも思う。私が面会した死刑囚の中には、その場での言葉の上かもしれないが「死刑を受けいれる、終身刑は嫌だ」と言っていた人もいた。だが、私はその人は死刑にしたくない。
2−
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080427に小谷野敦氏という人が、いいこと書いてますね。
「死刑廃止論者よ、今からでも遅くはない。出獄してきた凶悪殺人犯の隣に住んでみよ。君たちにできるのは、せいぜい、牢獄内にいて自分自身の安全は保証されている状態の凶悪犯人に面会するくらいのことでしかないのではないかね。団藤重光よ森達也よ、出獄した凶悪犯罪者の隣に住め。原発が安全だというなら東京に原発を作れと言った者がいた。同じことだ。」
そうなんです。凶悪犯もかなり出所してきているのです。出所後、ときには数か月でまた殺人もしたりする。私に対して「ぶっ殺す」といった人が、他の事件もあって実刑となった後に、去年だったか出所してきた。地元の人でもあり、その数か月は実は怖かったなぁ。
現実感覚を持って論じてほしい、と。
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