• 南部
  • 中部
  • 北部

26日 県内の天気(25日17時更新)

長野県内ニュース

なーのちゃん 投稿の窓口 クリック!ネットで一言
【 「移住」したいですか?】
投票する  結果を見る

イベント&チケット

信毎の本

車いすの同級生とも縄跳びしたい…児童の手紙ルール変更 10月25日(日)

車いすの高野君を交えて8の字ジャンプに挑戦する松代小4年1組

 「クラス全員で跳びたい」−。子どもたちが楽しみながらスポーツの記録を競う県教委の「ながのスポーツスタジアム」のうち、縄跳び競技に取り組んでいる長野市松代小学校4年1組(26人)が、車いすの同級生も参加できるよう県教委にルール改正を求めて実現させた。クラス全体で達成感を味わいたいという子どもたちの手紙に、県教委も「事業の趣旨を再確認した」。クラスはあらためて全員一丸で記録に挑んでいる。

 児童らは1学期から、5分間に全員で順番に8の字回りに縄跳びをした回数を競う「クラスで8の字ジャンプ」の挑戦を開始。苦手な人から跳んだり、前の人の背中に手を置いて跳ぶタイミングを知らせたりする工夫を凝らし、最高で313回を記録。県内のほかの小学校のクラスと1位争いを展開していた。

 だが、6月末に児童の1人が気付いたという。「ゆっきーも入れないかな」。病気のため車いすで生活しているゆっきー、高野倖豪(ゆきたけ)君(10)も加われないかという提案だった。高野君はいつも時間計測係を務めていた。

 車いすのままでは縄を跳ぶことができない。そこで児童たちは県教委にルール改正を求めて手紙を出した。高野君自身も「車いすで(縄を)くぐることで1回と数えてよいことにしてもらえないでしょうか」と書いた。

 手紙を受け取った県教委スポーツ課の海野善弘指導主事は「車いすは頭になかった」と振り返る。早速ルール改正を検討し、高野君の提案通りにすることを決めた。子どもたちの求めでルール改正の必要に気付かされた海野指導主事は「こちらの方が頭が下がる思い」と話す。

 ルール改正で、4年1組は313回の最高記録をいったん手放すことになったが、岩井太平君(9)は「記録は後回し。みんなで跳ぶことがもっと大事」。9月末のホームルームで試しに跳んでみたところ、高野君を入れて過去最高の335回を記録。担任の野村仁教諭(37)は「より団結力が強まった結果」と喜びながら、新たな記録を県教委に報告した。

 室内での体育の授業が増える冬場は、スポーツスタジアムの縄跳び競技に挑むクラスが増える見込み。ライバルに負けないよう4年1組の挑戦も続く。

 【ながのスポーツスタジアム】記録を競う楽しさを通して小中学生に運動を習慣づけてもらおうと、県教委が2008年秋に始めた。「クラスで8の字ジャンプ」をはじめ、キャッチボールを3分間に何回できるかを競う「ボールパスラリー」、1分間の馬跳びの回数を数える「クラスで馬跳び」など計6種目。記録は県教委に報告し、ホームページに掲載する。順位は定期的に更新している。

購読申し込みフォーム 携帯サイト紹介

10月25日(日)の県内ニュース

 日本が見える 47news地域の銘品・名店勢揃い【47CLUB】
就職情報 不動産情報