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Japan is losing to Korea!?

 GP第1戦エリック・ボンパール杯(フランス)から戻って数日。
 明日から第2戦ロシア大会が始まるというのに、未だ初戦の疲れを引きずっています。
 GP初戦。しかも、浅田真央選手とユナ・キムが直接対決する試合。
 なんだか最後まで純粋に楽しめないまま週末が終わってしまったような気がします。

 Twitterのほうへいただいたコメントに返答する形で浅田選手のSPを
「去年のFSの短縮版。正直、若干期待外れ」
 と感想を書きました。
 SP終了後に感想やレポはアップできていませんでしたが、朝の練習時に見て思ったことと本番の演技を見て感じたことに大差がなかった記憶もあります。ノーミスで滑ったキムに対し浅田選手は3アクセルがすっぽ抜けてしまう大きなミスが出ましたから、単純にスコアを見る以上に、金曜夜の二人の出来は対比的でした。

 金曜の試合が終わった後、近くのレストランで軽く食事をして、その後ホテルのバーで友達数人と飲んでいました。そろそろ日付もかわろうかという頃、織田信成選手や安藤美姫選手を指導するニコライ・モロゾフが声をかけてきました。自分たちのグループの一人と顔見知りだったようです。

 最初は「そんじょそこらで見かける酔っ払い」という感じでした。
 スイスの友人とは「俺は昔スイスに住んでたことがある」だのと他愛もない会話に終始していたのが、「日本人で・・・」と出身地を訊かれた自分がそう答え、それをきっかけに始まった会話は数分後、罵詈雑言の応酬へ。
 「Parisの罵詈雑言」−語呂的にはキャッチーかもしれませんが、差別用語で罵られた側はたまったもんじゃないですよ。

"So what do you think about Japan losing to Korea today?"
(今日、日本が韓国に負けたってこと、どう思う?)

 と、ニコライ・モロゾフ。
 「浅田真央選手がユナ・キムに・・・」じゃなくて、「日本が韓国に負けちゃったことについてどう思うよ?」と、端っから個人名を無視していることにいやらしさを感じるも、

"Yu-Na was great today, but it's not a war. It is just a skating competition."
(ユナの出来は素晴らしかった。けれどこれ戦争じゃないでしょう。たかがスケートの試合じゃないですか)

 と自分は答えました。どんな答えを期待していたのか彼、こんな暴言を吐きました。

"You're stupid to come all the way from Japan to see this competiton. Japanese people are stupid."
(こんな試合を見にわざわざ日本から来るなんて、日本人ってバカだな)

 ここまではまだ苦笑いを返す余裕もありました。
 熱心さも時には奇異に見られることもあるだろうし、という理由で。
 彼はこう続けました。

"Japan is losing everything. What does Japan have? Toyota? Nissan? Sony? Panasonic? That's all. I hate Japanese. If I had a button to make like Hiroshima and Nagasaki, I blow up Tokyo, Osaka and the whole of Japan. Stupid country."
(日本なんてあらゆることで負けてるじゃねえか。今日本に何があるよ。トヨタ?日産?ソニー?パナソニック?それだけじゃねえか。日本人が大嫌いなんだよ。もし出来るんだったら、東京も大阪も日本中をボタンひとつでヒロシマ・ナガサキみたいにしてやりてえよ。バカな国だな)

 多分このときの自分、かなり血圧が上がっていたと思います。
 怒りが沸点に達して何か行動を起こしたいのに、ショックで口を開くことさえできない状態。
 「Toyota?」「Sony?」と日本企業を列挙していたときには、「それだけ知ってりゃ十分だよ」と思ったし、「まだNintendoもToshibaもCanonも残ってるよ」と言いたくもなったほど、その日本バッシングを部分的に見たらまだ笑いのネタとして収まっていたかもしれません。けれど彼、自分のアルコール許容量を過信しちゃっているような気がします。ここまで悪質な酔っ払いって実際世の中に存在するものなんですね。

 日本に対してそう思う人が世界中に全くいないとは思わないし、「反日感情」も時事学習では珍しくもなんともない表現だと思います。
 けれど、それを実際に口に出して言っちゃうの?しかも初対面の人間に?
 自分は、日本を離れて住んで随分と経ちます。
 街で差別的なことばを投げられたことも何度かあります。
 でも、一言二言じゃなく、面と向かってここまで侮辱されたのは初めてです。
 ニコライ・モロゾフにはまだラッキーだったと思って欲しい。
 被爆二世、三世の人達の前で同じことを言ったとしたら、きっと彼、無傷でいられなかったと思います。

 日本のことを異常に好ましく思ってないようすの彼に、友人がこう彼に訊きました。

"But you've got some Japanese students. What about Miki (Ando)?"
(でもあなた、日本人の生徒何人も持ってるじゃない。安藤美姫はどうなの?)

 それへは、笑っちゃうくらい即答。

"Miki is exceptional."
(美姫は特別だ)

 だそうで。そうなんですね。

 その後一旦は自分のテーブルに戻るも、その10分後再び戻ってきたニコライ・モロゾフ。
 スイスの女の子の肩や首を触り始め、言葉の暴力以上のことに発展しそうになり、語気を強めて「ここから消えて!」と一人が言うと、「お前こそ失せろ!」と彼はアグレッシブになりました。男性ファンが「もう部屋に戻って寝たほうがいいよ」と諭すと、「うるせえ、てめえこそ部屋に戻ってマスターベーションでもしてろよ」と手を丸めて上下するジェスチャーつきで挑発。この時点で自分はホテルのセキュリティを呼びにレセプションに向かいました。自分が席に戻るまでの間、ニコライ・モロゾフは男性ファンに「外に出ろよ。歯を全部折ってやるから」と誘っていたようで。強いロシア訛りで語彙力に富んでいるとは思えない彼の英語だけれど、喧嘩英語はかなり得意なようす。普段どんな生活を送ってるんだろう。彼がキャンプを持つ地ってそんなに殺伐としたところなんでしょうか。

 この10数時間後。彼は織田信成選手の逆転優勝に立ち会っていました。
 同一人物なのか、と不思議な思いで自分はキス&クライを眺めていました。
 短時間でアルコールを解毒できちゃう彼の肝臓にを少し嫉妬を覚えながら。

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 今季のエリック・ボンパール杯を終えての一番の感想は
 「気がついたら勝手に(勝手な)日韓戦に巻き込まれていた」
 でした。以前、親しいスケート関係の友達に
「浅田真央選手のライバルが韓国以外の選手だったら、ここまでライバル物語が大きくなってるだろうか」
 と話したことがあります。LAの世界選手権の前だったと思います。

 カタリナ・ヴィットにはデビ・トーマスがいて、みどりさんにはクリスティ・ヤマグチが。
 長野五輪のミシェル・クワンにはタラ・リピンスキーが。
 ソルトレイクはクワンVSスルツカヤのはずだったのが、サラ・ヒューズが。
 2004年のワールドは荒川さんVSサーシャ・コーエンでしたね。
 で、トリノは「コーエンVSスルツカヤVS荒川」の三つ巴。
 どの時代の五輪にも優勝を争う2人、3人の間には「対決」が用意されてしまうもの。
 けれど、「東独VS米国」や「日本VS米国」なんていう表現は聞いたことがありません。
 「カタリナVSデビ」であり「ミドリVSクリスティ」、「ミシェルVSイリナ」というように、VSの前後は国名じゃなく必ず個人名であるのがフィギュアスケートだ(った)と思います。

 いつから「浅田VSキム」は「日韓戦」になっちゃったんだろう。
 スポーツだから勝ち負けは避けて通れないもの。
 負けるのが嫌なら絶対的なスキルと実力を持つか、端から勝負の世界に顔を覗かせないこと。
 4年に一度の五輪ではさらに「国の威信を」なんていうフレーズも聞かれることになるんでしょう。
 伊達公子さんが何度対戦しても勝てなかったシュティフィ・グラフを「倒した」のとも、杉山愛さんがかつてのナンバーワン、マルティナ・ヒンギスをウィンブルドンのセンターコートで「倒した」のとも違って、フィギュアスケートの本質って「誰々に勝った」じゃなくシンプルに「勝った」かどうかだと思います。そしてその「勝った」も各選手によって基準は異なるもの。アイルランド代表のクララ・ピーターズが9月のネーベルホルンで跳んだダブルアクセルがダウングレードされることなく認定されたことも彼女にとっては「勝ち」です。

 けれど
 「キムが浅田に圧勝」「浅田がキムに勝つには」
 と個人対個人にととまらず「韓国が日本に」「日本は韓国に」と国レベルでスケートを見てしまっては、しかもシーズン初めでこんな状態では、2月の本番までに選手以上にファンが燃え尽きてしまうような気がします。そしてその煽りに便乗して「Japan is losing to Korea」と表現したコーチは、「国対国」の思想と対極にいなければいけない人だと思います。
 「ロシア人が日本人をアメリカで教える」
 国の枠を超えて共に戦っている人が、「バカだ。大嫌いだ」と言う国の選手を指導しているって、チャンチャラおかしい話です。
 

 「パリにスケートを見に来た日本人は浅田真央ファン」
 その思考回路は決して間違ってはいないと思うけれど、織田選手の応援バナーは浅田選手へのものより多くあったと思うし、中野友加里選手へも観客席からは大きな声援が送られていました。国内での「浅田VS安藤」「高橋VS織田」というような、自分が受け持つ選手の(国内での)ライバル選手を応援していると思われるファンには辛辣にあたってもいいと彼が思っているのなら、アルコール依存症治療施設への入所、もしくはAAへの参加を早々に勧めます。酒の席で表れるエゴの大きさってきっとシラフのときと変わらないはず。「酔っ払っていたから」では済まされない一線を踏み越えた責任をとるのは、公人としてはもちろん、一大人として当然のことだと思います。

 で、どうでもいいけど自分、ボンパール杯で一番楽しみにしてたのはペアでした。
 特にカナダのデュベ&デビソン組の演技に心奪われました。

Jessica Dube & Bryce Davison

 FSの「The way we were」なんてチージーな選曲ですが、あのベタさ、大好きです。
 ブライス・デビソンの白セーター。首元はあいてるものの、
 「まんまロバート・レッドフォード!」
 と思わせる70年代さ加減も計算か、なんて思いました。

The way we were

 昨シーズンはどうなるのやらと思われた二人の競技パートナーとしての関係も、オフ期にカウンセリングを受けるなどして劇的に改善されたようすが窺えました。

 
 長くなりましたが、最後に・・・。
 とりあえずブログに書くことで受けたショックの緩和と気持ちの整理は出来ました。
 SPを新調したという浅田真央選手へはもちろん、安藤美姫選手の健闘を願います。
 心から「ダバイダバイ!」を送りたいと思います。

 あー。長時間キーを激しく叩きすぎて、腕がダルイダルイわ。

2009.10.22 Thursday | 15:34 | comments(26) | - | 2009 Trophee Eric Bompard | *
はじめまして。
前のブログから、ずっと読ませていただいていました。

今回のエントリーには一言、ショックでした。
私はまだ、Hiroさんが書かれているほど広い視野では考えられていませんが、彼が日本にそんな感情を抱いていること、いくら特別だと考えてはいてもその国の生徒を多数受け持っていること、また、そんな人間を大好きな選手たちは信頼し、師事していること…

好人物とは思えませんでしたが、振付師としてもコーチとしても、素晴らしい人物だと思っていました。
でも、そういう(良い)部分もあると、否定はしません。
安藤選手、織田選手たちにとっては良い出会いだったのでしょう。
最後まで責任を持って、彼らを導いてほしいと思います。

Hiroさんには本当に災難というか、大変でしたね…
でも、書いていただいてありがとうございます。

またロムに戻るかもしれませんが(笑)読みに来させていただきます。
公平であたたかい文章に、いつも癒されていますので^^
今後ともよろしくお願いします。
| まゆ | 2009/10/23 12:47 AM |
以前にも書かせていただいたことがあるのですが、その時のハンドルがコレだったもので・・・初めてではないですが。
大変嫌な思いをされましたね。ブログにかけるようになるまで時間を要したでしょうし、書いた後に相当のエネルギーを消耗されたことでしょう。お怪我が無かったのが不幸中の幸い。
これからもhiroさんのスケートレポート楽しみにしています。
| はじめまして | 2009/10/23 12:50 AM |
まったくひどい目に遭いましたね。
別の場所でその話を読んでから放送で織田くんのキスクラを見て、どういう時間軸なんだ?と頭をひねっていました。
彼のところにいる若い選手たちも心配になります。
Hiroさんも小指と心をお大事に。
| みどりん | 2009/10/23 1:13 AM |
はじめてコメントします。数年前からいつも読ませて頂いており、Twitterで浅田選手のSPについてコメントさせて頂いた者です。

せっかく忙しい合間を縫ってパリまで観戦に行かれたのに、本当に嫌な思いをされましたね!

数多くの選手を一流に育てた実績があるのだから、コーチや振付師として有能には違いないのでしょうが、人として最低!ショックです。

これまでもこれからも、フィギュアスケートは選手個人のものであって、メディアが歪んだナショナリズムを煽る場であって欲しくないと切に願います。

疲れを癒して、小指もどうぞお大事に。
| ysn | 2009/10/23 1:31 AM |
ショックです。
いろんなことに。

モロゾフは指導者としてあるまじき、ですね。
酔った勢いとはいえ、そんなことを口にするなんて。

ショックです…。

とにかく、できることは選手を応援するのみ。
私は浅田真央サンを応援しているのです。
鐘が大好きなんです。
| megane | 2009/10/23 1:49 AM |
はじめまして。書き込むのは初めてですが、いつもありがたくお世話になっています。
どんな風だったのか、よく分かりました。大変でしたね。
酔っ払っていたとはいえ、こんな言葉が出てくるということは
普段から彼がそういう考えを持って暮らしている、ということですし…
せっかくパリまで行って、このような目にあったことはもちろん
好きな競技のコーチがこのような人だと知ったのは、どれだけのショックだったかとお察しします。

でも、それとは別に、このような全ての人に発信する場所に
誰もがショックを受けるような内容を、ここまで暴いてしまうことに不安を覚えます。
このことがいずれ、マスコミの知るところになり
五輪前の大事な時期に、彼の教え子たちがダメージを受けるような形で
週刊誌ネタに面白おかしく書かれることになるのでは、と危惧してしまうのです。
そのようなことを望んで書かれたとは思いませんが、もしそうなった時に
選手たちのダメージに責任をとれるでしょうか?
「コーチが悪いんだから仕方がない、彼の責任」と思えるでしょうか?

せっかく付いた心の整理が、また次の葛藤につながらないか、心配に思います。
一方的にではありますが、いつも楽しみにありがたく読ませていただいていますので…
| ろく | 2009/10/23 10:15 AM |
嫌な思いをされましたね。
私は浅田さんも安藤さんも同じくらい応援しています。
国別対抗の時、浅田選手のノーミス演技にスタオベして
大拍手を送っていたモロゾフ氏を覚えている私としては
信じたくない気持ちでいっぱいですし、ショックです。
浅田さんファンがどうこう・・・というよりは、
どんどん要領よく上がっていくキム選手に対して
対策が遅れている(ように見える)日本のスケ連と
頑張れば勝てると能天気に信じている(ように見える)日本人の気質に
イラッとしていたのかな?

何にしても、言って良いことと悪いことがあります。
それでも選手たちには頑張って欲しい。まおみき頑張れ!
| sato | 2009/10/23 10:19 AM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/10/23 11:57 AM |
初めてコメントさせていただきます。以前のブログから楽しみに拝見していました。
ニコライ・モロゾフはユダヤ人差別発言がらみでザレツキー兄妹にも所属リンク主と共に訴えられていましたね。和解したようですが…。
彼は指導者としては完全に失格で、北米を拠点にしているのに北米の選手が生徒にいないのもそのあたりが影響しているのではないかと得心が行きました。
なんというか長野五輪の頃から知っていた選手がこんな人間になってしまったのを見るのは残念です。
書いてくださってありがとうございました。
| はる | 2009/10/23 12:15 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/10/23 2:34 PM |
はじめまして。
私も、ずいぶん長いことブログを愛読させて頂いています。
コメントを投稿するのは、なんだか恥ずかしくて、ひどく苦手なんですが、書かずにはいられない何かがあったので・・・

ニコライ・モロゾフの件、本当にご愁傷さまでした。
どのような背景や事情があるにせよ、絡み酒にせよ、初対面の人間に対してあるまじきこと、言語道断。

世の中には、国籍を問わず『まともな人』と『まともでない人』その2つの人種しかない、という言葉がつくづく身にしみます。
馬鹿げた人種差別も、常軌を逸したナショナリズムも。
近頃の選手はどんだけ余計なものを背負わなくちゃいけないのか・・・

ま、そんなもん跳ねのけて、泣かせてくれるような演技を見せてくれることを心から願います。
そして、また、このブログで思わずにやけちゃうギャグが見られること、心から楽しみにしています。
| dzuno | 2009/10/23 4:18 PM |
とても考えさせられるトピです。

一選手のファンに限らず、フィギュアスケートというスポーツが好きな私には、国と国の対決又は選手同士の対決というイメージにすごく違和感があります。

モロゾフコーチとのエピソードについては、ご災難でしたと申し上げるしか。私も海外在住ですので、いわれなき言葉の災厄をこうむることは時々あります。ここまでひどいのは経験ありませんが。

HiroさんがTwitterでこのエピソードを書かれていた時即頭に浮かんだ名前がなぜか「モロゾフ」でした。
| chicconeri | 2009/10/23 6:16 PM |
モロゾフって、日本が嫌いだろうなと思ってたけど(彼の日本マスコミと日スケ連嫌いは有名)、そこまで嫌いとは(笑)。酔ってたとはいえ、日本選手のコーチとしての自覚なさすぎですね。言っていいことと悪いことの区別もつけれないんでしょうか。
彼は才能ある振付師だと思うので余計腹立たしいです。
管理人さん、相当嫌な思いされたでしょうね。私も驚きと怒りでいっぱいです。
| 最低ですね | 2009/10/23 6:50 PM |
はじめまして、hiroさま。以前より信頼のおける記事を、楽しみに拝読してまいりました。知識の浅い私にはフィギュアの色々な魅力を教わってきたのですが、今回ばかりはショックです。

本当に災難でしたね。お疲れというよりそれは、暴力なので回復するのに時間がかかりそうですね。酒乱の吐いた暴言に関しては、もう私は胸が掻き乱れて何も書けないのですが(大切な人が被爆しています)、ただ
> いつから「浅田VSキム」は「日韓戦」になっちゃったんだろう。
という点に関しては、もう!声を大にして言いたいです。

以前から二人だけプロレスのような扱いでしたが、ロスワールドがWBCの直後だったことで、マスコミのこの傾向はもう取り返しの付かない所まで来ています。両国とも。
プロ選手がチームで戦うサッカーや野球なら、品の悪い煽り方もガス抜きの役割があるかもしれない。でも、未成年の彼女たちに国の沽券を背負わせることなんて、幼稚すぎますよね。
修造がフリーの会場入りする浅田選手に「ぜぇったい、逆転優勝〜!!」と追いすがったのを見て、虐待を目撃したよううで背筋が凍りました。

選手たちのことを思うと、今はモロゾフに断酒を期待するしかないですが、このばかげた日韓対決に対して、しっかりとしたご意見を読むことができて、良かったです。素晴らしい記事をありがとうございました。書くことで、私も少しは気持ちが落ち着けばいいのですが…コメント欄をお借りして失礼しまいました。

私はデュベ選手のレトロで品のある衣装が、プロに映えて好きです。
| コージー | 2009/10/23 7:00 PM |
はじめまして。
嫌な思いをされて大変でしたね。

モロゾフ氏がは教え子以外によく関わり合う日本人といえば
醜悪なマスコミか役立たずのスケ連でしょうから、
日本に対してよくない感情を持つことも想像できなくはありません。
個人名ではなく日韓と表現したのは、おそらく戦略的に動けていなくて韓国陣営のいいようにやられてしまっている能天気、脳無し(しかも確信犯かもしれないからたちが悪い)スケ連のことを言いたいのではないかと思います。
これまでも何度か公の場でスケ連へのきつい批判があったと思います。
もちろん元々根底に差別意識があるのは間違いないでしょうね。
そんなに嫌なら関わらなければいいのに。

日本のフィギュアファンは日韓対決だとか
煽られて本当にうんざりですし、キム選手の情報や映像は他の外国人トップ選手達と同じくらいの扱いにしてほしいと思っています。日本にはたくさんいい選手がいるのですから、
日本選手の情報をもっと知りたいですし、他の外国人選手の情報も知りたいのに、キム選手の情報と映像ばかり押し売りされて迷惑しています。いい選手なのは分かりますが、ここはどこの国?と思いたくなるような報道ばかりでげんなりです。
何より、マスコミがそればかり大騒ぎするので選手達がかわいそうです。




| まる | 2009/10/23 7:46 PM |
はじめまして、いつも拝見させて頂いています。
どの選手にもいつも同じ目線で記事を書いてくださっているので、とても参考になります。
日韓感情を煽るような報道は私も本当に辟易としています。日本は4年前はGPシリーズはNHKBS放送だったので日本VS外国なんて謳い文句はありませんでした。
また、モロゾフコーチの言動は下品で人間性を疑うような言葉で何人もの日本人選手と関わり続けているコーチかと思うと本当に驚き呆れかえると同時に簡単には消えない不快感を受けました。
実際、罵倒されたyoshidaさんやお友達は私の何百倍もの不快感をその場で抑えることは大変な気力だったと思います。本当にお気の毒です。
スケート業界内では成功者として何を言っても許される環境にあるのかもしれませんが、一般社会でそれが許容されるのかと思っているとすれば大間違いです。酔っていた、不愉快なことがあったなど言い訳になりません。
勇気をもって事実を淡々と記事にされたことに賛同します。
| noel | 2009/10/23 9:06 PM |
とても哀しい出来事ですね。
Hiroさんもご一緒にいたお友達も、ショックだったと思います。心の傷が癒えることを祈っています。願わくば、素晴らしいフィギュアスケートのプログラムによって癒されるなり、昇華・浄化されますように!
お酒に飲まれてしまうのは、本当に恐ろしいことですね。
私は彼が竹内くんに振り付けた作品や、高橋くんのロクサーヌが大好きです。今でもISUの映像(製氷時間に映されるアレ)でチラッと竹内くんが映るとあの頃を懐く思い出します。
彼がお酒で身を持ち崩さないか、とても心配です。。。。。 そんなことは起きて欲しくないですが…。
| おロシア人 | 2009/10/23 9:30 PM |
Hiroさん

初めまして。
twitterで、このことを知ってからずっと、もやもやとしていました。
2人の日本人を教えるコーチ・・・モロゾフ氏だろうとは思っていたのですが、やはり彼だったのですね。
「この記事が、選手に与える悪影響」を危惧する方もいらっしゃいますが、それを言うなら、「この最も大切な時期に、自分をコントロールもできずお酒に飲まれ、人としてあるまじき行為をした、モロゾフ氏その人に、一切の責任がある」と、考えます。
彼自身は、教え子を愛していると思っているかもしれませんが、自身の行為によって、自らがそれを否定している、という皮肉な結果を招くことになります。
お酒のせいになど出来ませんね。
おそらく、彼の本質なのだろうと思います。
悲しいけれど。
彼のためにも残念です。
彼の振りつけたプログラムには、大好きなものも沢山ありました。
本当に残念です。

言葉は一度口にしてしまったら、もう無かったことには出来ません。
しかも、彼の言葉は、どんな言いわけをもってしても、償えるものではないと思います。

Hiroさん、どうかお大事になさってくださいね。







| rose | 2009/10/23 10:28 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/10/23 10:50 PM |
こんにちは
Hiroさん、及びご友人の方々、大変な目に遭われてしまい、本当にご愁傷様です。
モロゾフがこそこまでお気の毒な人だとは思いませんでした。Hiroさんたちが大人な対応をされたからよかったものの、お互い手が出るようなことになったら、翌日の大事な生徒の試合をどうする気だったのでしょうかね。お酒にのまれてそこまで考えが及ばなかったんでしょうが。
たまたまその日そうなったわけじゃなくて、常習なんでしょうからそのうち彼がなにかしでかしてしまう未来も十二分にありえることだと思います。そうなったとき、彼を信じている人達に与える影響を考えると暗澹たる気分です。
原爆絡みの発言は到底許せるものではありませんが、発言を撤回しなくてもいい、日本人を嫌ったままでもいい、せめて特別な人達のためにもこれ以上の過失を犯すことだけはしないでほしい、と思います。こんな人には国籍問わず生徒はとらないで欲しい。この話が広まって、生徒が新たに増えなければいい、とまで思います。

そして「日本VS韓国」論調には悲しくなってしまます。でもこれって日本と韓国(といっても私は韓国語は全く解さないので伝聞ですが)だけでの話かと思っていましたが、ヨーロッパでもそういう論調で2人は描かれているのでしょうか?

長々とお邪魔しました。
どうぞ皆さまご自愛ください
| 槻矢 | 2009/10/24 1:35 AM |
Hiroさん、不慮の事故に見舞われたかのような大会でしたね。楽しみにしていた翌日からの観戦が、味気ないものとなってしまったこと、残念に思います。
私的な時間でも泥酔の行為は、いただけません。浅田選手はとても人気があるので、一部のファンやマスコミが日対韓を際立たせているのに違和感を感じていました。(スケート選手は沢山いるのに…)しかしながら、他国のコーチまでもそのような見方をしている、と正直ビックリしました。
「鐘」は衝撃の暗さ(笑)でした。ステップの入りが特に好きです。ロシア杯FSは、次に繋がる前向きな演技が出来ることを願っています。このFSの、今シーズン最高の演技をどこかで見てみたいです。
| ぷらむ | 2009/10/24 11:00 AM |
HN、通りすがりとは書きましたが恩田さん現役時代からいつも楽しく拝読させて頂いてます。
今回はとんだ災難に巻き込まれてしまいましたね・・・。何と言ったらいいのか、とりあえずご自身にもご友人たちにも大きな怪我等々なくすんでよかったです。
彼には呆れてものも言えませんが、安藤さんや織田くんにとってはスケート人生を預けた大切な人でしょうから、スケートに関してはしっかりとやっていってくれればもうそれでいいです。
そういえば彼はロシアンでしたね。酒関係の話題が絶えない彼らですが、私も自戒したいです。

ここのところの日韓云々の表現、メディアのフィギュアスケートに対するアプローチなどには辟易していますので最後の方の文章などまったく同感です。
しかし韓国という国に対して我々日本人も少なからず穿った見方をしていたり、きっと理性ある人なら口に出さずとも他国には持たない感覚を持っているのでしょう。
マスメディアはその国民を映す鏡ですから…。

ところでこの話題、浅薄なマスコミによって五輪に向かって激しくなるであろう愚かな日韓戦の油にされてしまわないことを願います。安藤さんが四年前ゴシップにさらされてつらい思いをしたのがまた繰り返されませんように。
一スケートファンとしてはこの話題を忘れて全選手のフリーを応援したいと思います。
Hiroさんも楽しいご観戦ができますように。
| 通りすがり | 2009/10/24 12:09 PM |
はじめして。大変な思いをされましたね。何といって言葉をおかけしたらよいのかわかりません。早く忘れることができますように。。。

私も、日韓対決報道にはすっかり疲れ果ててしまいました。(浅田選手のファンです)

「キム選手が日本人選手(浅田選手)に6分間練習で妨害を受けた」とする韓国メディアの報道以来、日本では、キム陣営を嫌う人が増えているような気がします。

また、昨季世選やTEBの採点についても、順位は妥当だがキム選手の高得点は異常で、審判が意図的に点数を上げていると考えている人もいます。究極的に言えば、審判団はキム選手を勝たせようとしているそうです。

技術点やPCS、回転不足や、スピン、スパイラルのレベルに至るまで詳細に分析して採点を批判しているサイトもあります。私は全くの素人ですので、そう言われればそうなのかなと、どうしても思ってしまいます。

Hiro様は、海外から冷静な目でスケートをご覧になっていると思います。もしよければお聞きしたいのですが、日本でのこのような反応はやはりヒステリックだと思われますか?審判の採点についてこのような批判が行われているのは日本だけなのでしょうか。

日韓対決報道も、採点に対する憶測も、浅田選手にとっては大きな重荷だと思います。最近の不振と関係がなければよいなと思っているのですが。。。

今季は、テレビ放送を録画し、好きな選手の部分だけを見ることにしました。子供の頃からスケートを見るのは好きでしたが、今では複雑な気持ちです。
| joe | 2009/10/24 1:08 PM |
hiroさんはじめまして。

モロゾフ氏の発言に衝撃を受けました。
これ、広島や長崎の方々や、原爆事情に詳しい人が聞いたら激怒どころではすまないですよ。いまだに放射能に侵されて苦しんでいる方々がいる中で、日本全土に原爆をなどと、もう胸が苦しくて苦しくて・・・

しかし、日本がバカっていうのは、平和ボケし過ぎっていうことかもしれませんね。おそらく、モロゾフ氏はフィギュア界の中で日本に対する凄まじい危機感を持っていると思います。この現状で自分ならこうするのに、周りやマスコミときたら選手の士気を下げてばかり。

どっちにしても、酒癖悪すぎです。
大変でしたね。
| ヒダリー | 2009/10/24 4:38 PM |
はじめまして。
残念ですよね。選手たちは不調であれ好調であれ精一杯競技をしているのに。
こんなにも歪んだ見方を、それもフィギュアスケートに携わっている人がもっているなんて。

とんだ災難に遭われてしまい、ご愁傷さまでした。
| wistoric | 2009/10/24 7:17 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/10/25 3:19 PM |