岡山放送局

2009年10月25日 12時40分更新

新見にたたら製鉄の施設


中世の中国山地で盛んだった鉄の製造方法「たたら製鉄」を再現できる新しい施設が新見市に完成し、はじめての製鉄作業が24日夜から行われています。

たたら製鉄は大量の木炭を使って砂鉄を溶かして行う鉄の製造方法で、中世の中国山地で盛んに行われていました。
新見市では町おこしの一環で毎年たたら製鉄の再現を行っていますが、市が新たに作ったたたら製鉄の体験施設「新見庄中世たたら」が今月完成し、初めての製鉄作業が24日夜から行われています。施設の中には高さが1メートル50センチある大きな土の炉が築かれ、火入れ式のあと炉に木炭が入れられました。
そして参加した人たちが「ふいご」と呼ばれる道具で風を送りますと、炉の上からは激しく炎と火の粉が舞い上がっていました。
砂鉄は1トンが用意されていて作業は砂鉄と木炭を炉に交互に入れながら夜通し行われ、25日の夕方には「ズク」と呼ばれる鉄の塊がおよそ300キロ取り出されるということです。