ドイツのハノーバー国際バイオリン・コンクールの本選が現地時間8、9の両日、ハノーバー市で行われ、日本の三浦文彰(ふみあき)さん(16)が優勝した。
三浦さんは東京都出身。全日本学生音楽コンクール小学校の部2位、メニューイン国際バイオリン・コンクール・ジュニア部門2位など、早くから頭角を現し見事なテクニックと個性豊かな音楽性が注目されていた。桐朋女子高音楽科(共学)を経て現在、ウィーン私立音大に留学中。11月21、22日に東京・サントリーホールで開かれる日本のバイオリンの俊英を集めたコンサート「ヴァイオリン・フェスタ・トウキョウ」(辰巳明子音楽監督、毎日新聞社後援)に出演することが決まっており、それが凱旋(がいせん)公演になる。
ハノーバー国際バイオリン・コンクールはヨーロッパ音楽界の登竜門の一つとして知られる。【梅津時比古】
ハノーバー国際バイオリン・コンクールで優勝した三浦文彰さんはじめ、日本の若手トップ・バイオリニスト24人が出演する「ヴァイオリン・フェスタ・トウキョウ」が、大きな注目を浴びている。出演予定者がここ数週間で、次々に朗報をもたらしているからだ。
三浦さんの他に、ビエニャフスキ青少年バイオリン国際コンクールで服部百音さん(東京都港区立三光小4年)が優勝、千葉水晶さん(世田谷区立松沢中2年)が2位。また日本音楽コンクールの本選出場者に成田達輝さん(東京・桐朋女子高=男女共学=3年)、青木尚佳さん(千葉・日出学園高2年)がノミネートされた。
毎日新聞 2009年10月10日 11時22分(最終更新 10月10日 12時10分)
10月10日 | ハノーバー国際バイオリン:三浦文彰さん優勝 |