首相の任命責任を徹底的に追及=鳩山民主幹事長

2009年 02月 17日 19:56 JST
 

 [東京 17日 ロイター] 民主党の鳩山由紀夫幹事長は17日、中川昭一財務相兼金融担当相が辞表を提出したことに関連して、「なぜこのようなぶざまな辞め方をするお友達内閣を作ったのか」と麻生太郎首相を批判した。

 明日以降の国会審議で首相の任命責任を徹底的に追及すると述べた。

 参院に提出した中川氏への問責決議案は取り下げるとしたが、「問責を出したことで(中川氏に)引導を渡した」と述べ、即時辞任に追い込んだ野党の結束力を強調。中川氏に対してはあらためて「もっと早く決断すべきだった。国益のロスだ」と痛烈批判した。

 麻生首相に対する問責決議案の提出については「いろいろな可能性を視野に入れる必要はある。それもひとつだと思う」としながらも、「今すぐ麻生首相に対して問責を出すことは考えていない」と語った。

 中川氏の辞任で財務・金融を兼務することになった与謝野馨経済財政担当相に関しては「能力はある。しかし、3つ兼務で体力的にもつのか心配だ」とし、現閣僚からの人選で「おかわいそうなことだ」と皮肉った。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)

 
 
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