長妻昭厚生労働相=似顔絵=は24日、厚労省の主要局長ら幹部を集め、就任後初めて全般的な懸案事項の説明を受けた。各部局はかねて「ご説明」を申し出ていたが、長妻氏は就任時に「政治主導」を宣言し、個別懸案の担当者を呼んで説明を求める以外は官僚からのレクを受けない姿勢を続けていた。臨時国会開会を控え、年金など得意分野以外の答弁準備には官僚の協力が必要と考えたようだ。
長妻氏は20日に局長級以上の幹部と昼食会を開いた際、「各局の懸案事項を聞いてほしい」と要請され、長妻氏からも「国会で論戦になりそうなテーマを聞かせてほしい」と協力を求めた。24日は役所側の用意した資料に長妻氏が「もっと具体的に」などと注文をつけ、担当局長からは「(具体的な想定問答を作るのは)野党から質問を取ってからです」などの発言があったという。【佐藤丈一】
毎日新聞 2009年10月25日 東京朝刊