大分、涙のJ2降格…“草刈り場”が待っている
<京都・大分>J2降格が決まった大分。高松は涙をこらえることができなかった…
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【大分1―1京都】大分のJ2降格が決まった。残留へ勝利が絶対条件だったが、京都に勝ちきれず引き分け。FW高松は「悔しかった。言葉では表せない」。サポーターに頭を下げたイレブンは一様に涙した。
前節まで5試合負けなしと、7月に就任したポポヴィッチ監督のパスサッカーが浸透し始めていた。24日も前半6分に高橋が先制し、1人少なくなった京都を圧倒。同点とされてからも細かいパスをつなぎ、何度もゴールを脅かした。だが守りを固める相手を崩しきれなかった。生え抜きのGK西川は「クラブに対する思いは強い。大分を(J1に)残したかった」と肩を落とした。
ポポヴィッチ監督は「ユベントスも降格したことがある。侍もそうだし、日本人は前向きな人種。魂を持ってこれからもやっていく」と話した。しかし、名古屋がMF金崎の獲得に関心を示し、DF森重やGK西川らも他クラブの標的となっており、今オフは草刈り場となる可能性が大きい。再昇格への道は険しい。
▼Jリーグの入れ替え 今季からJ2が3チーム増えて計18チームとなったため、J1の下位3チームとJ2の上位3チームが自動的に入れ替わることになった。昨季まで行っていたJ1の16位とJ2の3位による入れ替え戦は行わない。
▼データ1 大分の来季J2降格が決まった。引き分けで勝ち点20としたが、残り4試合を全勝しても勝ち点32止まり。残留ラインの15位大宮の勝ち点33を上回れず、自動降格の16位以下が確定した。残り4試合での降格は07年横浜FC、昨年札幌の5試合に次ぐワースト3位タイ。10月中の降格決定は4度目のことだ。
▼データ2 大分は昨年のナビスコ杯優勝チーム。3冠(リーグ、ナビスコ杯、天皇杯)優勝チームが翌シーズンにJ2降格まで転落した例は02年京都、05年東京Vに次いで3チーム目。過去2チームはともに天皇杯王者で、ナビスコ杯王者は初。
【試合結果詳細】