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【ドラニュース】


落合竜終戦

2009年10月25日 紙面から

巨人に敗れクライマックスシリーズ敗退。球場を後にする中日・落合監督

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 竜、無念の“終戦”−。後のない中日は先発の中田が2イニング0/3で7失点の大炎上。打線も巨人の早めの継投にかわされ、2年連続で巨人の壁に、日本シリーズへの道を阻まれた。

 ペナントレース、そしてCSと巨人に圧倒された今季。オレ竜2010年への挑戦は、さっそく始まる−。

 穏やかな表情でロッカールームを出てきた。敗戦後約30分。ミーティングを終えた落合監督は「終わったんだから、話さなきゃな」。取り囲んだ報道陣にこう語りかけた。

 シーズン中、3連戦3連敗を4度も喫した巨人に、このCS第2ステージでも1勝の後に3連敗の決着。第3戦が引き分けと負けの違いこそあれ、4戦で終わったのは2年連続だった。相手との違いを聞かれ「何もないと思う。ことしは力がなかった。来年は逆転する可能性も十分ある」と即答した。

 昨年のメンバーから投の川上、打のウッズ、中村紀がチームを去り「(評論家らがシーズン前に)Bクラスを予想してくれて」。実績ゼロに等しい新外国人、ブランコをキャンプ以来の指導で2冠王に育てあげた。吉見、チェンという若い左右の両輪を信頼し、エース級の働きを引き出した。開幕11連勝というサプライズを巻き起こした川井が貯金を稼いだ。レギュラーシーズン81勝は、恥ずかしい数字ではない。

 投手陣を中心に若いメンバーも多く「結果は(CS第2ステージで)負けたが、まだ伸びしろのある負け方だった」と断言。その伸びしろの部分を、3日間休んだ後、28日にナゴヤドームで再開する秋季練習から「もう1回鍛え上げればいい」。眼鏡の奥の瞳が光った。

 3年契約の2年目に当たる来季は、通算7年目。連続年数では与那嶺、星野両氏を抜いて球団史上最長指揮となる。「追いかけるのはウチだけ」「見くびるな」。2度の反攻宣言でナインの士気を鼓舞したものの果たせなかった打倒・巨人が、その唯一最大のテーマとなる。 (中村浩樹)

 

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