熱気あふれる新日本プロレスの試合会場で「J1残留&昇格祝い!」を永田が高らかにほえた。
「山形、仙台に喜びを勝ち取ってほしい。おれも試合で勝つ。会場で互いに祝福しあおう!」
永田がモンテディオ山形とベガルタ仙台の戦況に、いたって敏感に反応した。小学校時代は、4年生から3年間サッカーに熱中。ゴールを守るサッカー少年だった。
全10チーム参加のタッグリーグ戦が開催されるシリーズ『Circuit2009 NEW JAPAN TRUTH〜G1 TAG LEAGUE』最中の10・25山形大会。永田は同じ『青義(せいぎ)軍』のメンバー、井上亘(36)とのタッグで優勝賞金1000万円獲得を狙う。
大会前日の24日に行われるモンテディオ山形対柏レイソル(日立)は、山形のJ1残留を大きく左右する重要な一戦。千葉県東金市出身の永田だが、「この日ばかりは山形につく」と山形の援護射撃を約束した。
11・24Zepp Sendai大会は、タッグリーグ戦終了後の次期シリーズ。その2日前の11月22日には、ベガルタ仙台対C大阪(試合開始午後1時、ユアスタ)が行われる。7季ぶりのJ1昇格、J2優勝を目指すベガルタにとって大事な試合だ。
永田は「今年はチャンス。サポーターとともに(昇格へ)頑張ってほしいですね」と山形同様に後押し。楽天のCSシリーズ初進出と合わせ、プロスポーツで盛り上がる仙台のリング上で、トレードマークの敬礼ポーズを決め、熱いファイトを披露する。(山口泰弘)
永田 裕志(ながた・ゆうじ)
1968(昭和43)年4月24日生まれ、千葉県東金市出身、41歳。成東高、日体大とアマレスで活躍し、92(平成4)年3月に新日本プロレス入門。同年9月14日、松江市総合体育館での山本(現・天山)広吉戦でデビュー。第31、46代IWGPヘビー級王者。初戴冠時のV10は歴代最多防衛記録。2001年にG1CLIMAX優勝。他にIWGPタッグ、GHCタッグ、世界タッグなど獲得。1メートル83、108キロ。