新日本プロレスが、東北の地にやってくる。10月25日(日)は山形大会、翌26日(月)は岩手大会と2日間にわたって熱いバトルを披露。かつて、みちのくプロレスで活躍したタイガーマスク(4代目)や、山形県東根市出身の本間朋晃(32)ら東北ゆかりの選手が“故郷に錦”を飾る。
95年のデビューからみちのくプロレスに7年在籍していたタイガーマスクが、この巡業を心待ちにしている。当時は岩手県内の、みちプロ合宿所で生活していた時期もある。東北は技を磨いたタイガーの原点。「みちのく時代があったからこそ、今の自分がいる」と特別な思いを募らせる。
昨年6月のみちのくプロレス15周年記念の後楽園大会など、新日本移籍後も古巣のリングに何度も上がってきた。また今年7月14日から福島、岩手、青森を巡った前回の東北遠征で、心温まる出来事に遭遇した。
「たくさん声援をいただいた中、どこかで見た人だと思ったら、みちのく時代に応援してくれていたかたでした。懐かしかった。東北のファンは、自分の足跡をより深く知っていてくれる。声援を力に、いい試合をお見せしたいですね」と“虎の恩返し”を誓った。
25日の山形大会では6人タッグマッチに出場。長州力、そして今シリーズから復帰したIWGPヘビー級の前王者・棚橋弘至と組み、永田裕志、井上亘、平沢光秀の青義(せいぎ)軍と戦う(26日はカード未発表)。
11月8日(両国大会)には、IWGPのJr.ヘビー級ベルトを奪われたメキシコの英雄・ミスティコとの再戦も待つ。原点回帰の東北大会。大一番へ弾みをつける。
(山下千穂)
タイガーマスク(4代目)
本名、出身地、年齢非公表。10月20日生まれ。格闘技ジム『スーパー・タイガー・ジム』で初代タイガーマスクの佐山聡に師事し、95年7月15日、みちのくプロレス後楽園大会でデビュー(対ザ・グレート・サスケ)。02年12月に新日本プロレス入団。ジュニア最強決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.』で04、05年と史上初の2連覇。第44、47、49、54、56代のIWGPJr.ヘビー級王者。1メートル73、87キロ。血液型A。大の巨人ファンで原辰徳監督は永遠のヒーロー。