2009年10月24日 19時15分更新
独特の美人画で知られる竹久夢二の生誕から125年を迎えたのを記念して、出身地の岡山県瀬戸内市で夢二をしのぶイベントが開かれました。
このイベントは竹久夢二が生まれた瀬戸内市などが開いたもので、会場の瀬戸内市中央公民館には、大正から昭和の初期に書かれた夢二の版画およそ10点が展示されています。
一方、ホールでは、詩人としても知られている夢二の詩が、世界最古の楽器といわれギリシャ神話に名前が由来する「パンフルート」という楽器の演奏にあわせて披露されました。
全国で演奏活動をしている岡山市出身の今井勉さんが澄んだ音色の「パンフルート」を演奏するなか地元の高校生など3人が夢二の9つの詩を朗読しました。
美しい音色に包まれた会場にはふるさとの情景などをうたった夢二の世界が広がり、集まった市民から大きな拍手が贈られていました。観客の女性の1人は「夢二の詩と楽器の組み合わせが新鮮で良かった」と話していました。