実践 DTM・楽曲制作 基本編 9
さてさて、今回は「音楽の基礎の全容」について。
音楽を作る前に覚える「基礎的なこと」というのは、幾つかに分けることが出来るのですが、 個々の説明は行ってきましたが、それの全体図っていうのは今までに一度も説明していなかったはずですので、 今回はそのお話と、後は「リズム」について・・・
この辺りは、今までに紹介してきた事ですね。
1つのボイシングの解体や、使い勝手の良い「○○系のアルペジオ」を組み合わせて、
その中からコード進行を生み出して、それに乗せたり、または今までに作った進行を幾つか試したり、 そんな感じで自分の中で音楽を1つ1つ理解して組み立てていけるようになれば良いと思います。
この手の最終目標となるものは「12調+好きなスケール/モード全てで、どんなアルペジオでも弾ける事」
とか「自分の曲を12調で弾けるようになっておきましょう」という、 かなり非常にレベルの高い実践形式なものなんですけどね。 これは「各々で頑張りましょう(^^;;;」としか言えない。・・・はい、私もです(;;
まぁ、あくまで「理想の最終目標」として、よく音楽理論本などに掲げられているものであって、
「作曲の可・不可」とか「作曲が出来る・出来ない」には、もちろん全然関係のない話ですけれど、 スピードと正確性(一回のリアルタイム入力で、8小節以上のフレーズ+音の強弱を完成させる) それの成功度・精巧度を高めるためには、日々ピアノを弾く練習はしておいた方が良いですね。
今こうやって記事を書きながらもキーボードでチョクチョク遊びながらやっているのですが、
発想した瞬間にMIDIに残せるようになれば、非常に効率的です。 ・・・まだ修正(直接MIDIデータを動かす)が結構必要なレベルですから、まだまだ拙いですが。
次に「リズム」ですが、「リズム」と言っても、所謂「リズムトラック(ドラム)」のことではなく、
「拍子」・「テンポ(BPM)」・「休符」・「音の長さ・3連符・4連符・5連符」などの【リズム】と その関係で生まれてくる「1拍目の表・裏、2拍目の表・裏」などの【鳴らすタイミング】です。
ドラムのタイミングだと「2拍目のウラ」・「フィル」などが主ですが、
歌物+主旋律+上もののタイミングは少し難解です。もちろん、ボーカルを基準に合わせる必要があります。 最初は「R&B」のようなドラム中心のもので、サビで上もののタイミングを繰り返し練習するとか、 ちょっと工夫した方が分かり易いかもしれません。
音の組み合わせというのは、結構一定なもので「使い場所と並べ方と使い方と進行の違いのみ」です。
特に「汚い流れ」「キレイな流れ」で分けていくと、使える場所も並べ方も、結構限られてきます。 その限られた中から、コード進行と、更なる「その後の流れの変化」を付け加えるわけですが、 その基盤になるのは「拍子」です。所謂「5/8」や「4/4」などと表記されているものです。
同じボイシングから生まれたアルペジオでも、同じコード進行でも、同じ「その後の変化」でも、
こいつの違いだけで、かなり変わってきます。また、本来の「使うおうとしていた流れ」も 急遽変える必要があります。。。
どのように変化させた方が良いのか?については、実践編でやりますが、
これは「作りたい曲の方向性」と「拍子」と「使っている音源のジャンル」によってバラバラ+区々なので、 余り詳しい解説は当てにはしないでくださいね。基本的な理論以外は経験・感覚・耳で覚える他ありません。
ご本人の頭の中にフレーズ・流れを1つでも多く叩き込み、鳴らすタイミングの良し悪しを
瞬発的に判断出来る様にするしかありません。この辺りは、本当に感性の世界ですねぇ。
最後に「ボーカル」・・・まぁ、ウチで言えばミクですな。
・・・インストだと楽器同士で融通がかなり利く面ってあるのですが、
こいつが出てくると本当にややこしい(−−;所謂「声との相性」ってのが出てきますから。 だから「最後に」と言ってますが、実際「作る順序」としては、まずボーカルが先ですね。 インストを完成させてからボーカルに合わせるというのは、かなり遠回りです。
さて、とりあえず、それらの「音楽理論・作曲への理解・基礎テクニック」の説明は「理論編」へ全て回して、
この「基本編」は、とうとう「DAWの扱い」と「DTM用語」と「音師の技術」へと移っていきます。 |
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