合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反に問われた元俳優、押尾学被告(31)の初公判が23日、東京地裁で開かれ、押尾被告は起訴事実を認め、検察側は懲役1年6月を求刑し、結審した。
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184センチの長身を縮め、黒いスーツにネクタイ姿。保釈時は茶色に染めていた髪を黒く戻し、短く刈った髪の側頭部には、白髪が目立つ。職業を聞かれると「無職です」と答えた。
「押尾語録」とまで言われた奔放な言動を“売り”に俳優、ミュージシャンとして活躍してきた押尾被告だが、冒頭陳述が読み上げられると背中を丸めて聞き入り、緊張した様子。証言台では語尾が聞き取れないほどの小さな声で話し、裁判官から「もう少し大きな声で」と注意を受ける一幕もあった。
女優・矢田亜希子との離婚、芸能界からの“追放”など「受けた代償があまりにも大きく、薬物はもうやりません」と違法薬物との絶縁を誓ったが…。