秋場所後初めて申し合いを行った朝青龍=姫路市・県立武道館
大相撲の秋巡業が23日、兵庫県姫路市の県立武道館で再開した。相撲協会が各力士の朝げいこの出欠などを厳しくチェックする今回の巡業で、横綱朝青龍(高砂)が精力的に番数をこなした。
18日に横浜市内で行われた巡業では、横綱はぶつかりげいこで胸を出しただけだったが、この日は栃煌山らと熱のこもった11番。2場所連続優勝が懸かる九州場所へ向けて本格始動し「(右ひざの)テーピングを外して初めてのけいこだし、少しずつだよ。若手のけいこを見ていると燃えるね」と上機嫌だった。
土俵下では、同じモンゴル出身の鶴竜に熱血指導。「(自分と)同じような体形だからね。考えて相撲を取ってほしい」。身ぶり手ぶりのアドバイスを送るなど“優等生”ぶりをアピール。23日は、けがで不参加の力士を除く全幕内、十両が姿を見せた。大島巡業部長(元大関旭国)は「いい雰囲気でできている」と評価した。
(2009年10月23日)