(クライマックス・パ第2ステージ第4戦、日本ハム9−4楽天、日本ハム4勝1敗、24日、札幌ドーム)快進撃が止まり、この試合を最後に野村監督はユニホームを脱ぐ。試合後は穏やかな笑顔を浮かべながら、「ぼやき」も忘れなかった。
−−試合後に両軍ナインに胴上げされ、野村コールがわき起こった
「胴上げは嫌だなと思った。照れくさいもん。でも感無量。声援は野球屋冥利(みょうり)に尽きる」
−−吉井コーチや稲葉らかつての教え子の姿も
「縁だね。縁を持っている人がここまで頑張っているのは喜ばしい。人間、何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番。少しぐらいは野球界に貢献できたかな」
−−楽天監督の4年間で印象に残ったのは
「今年がすべて。2位を決め、CS、第2ステージの権利を取った時」
−−仙台のファンには
「仙台でどうしても日本シリーズをやりたい夢があった。果たせないのは残念。ごめんなさい」
−−「野村の考え」はチームに伝わったか
「まるっきり。すきを突く、空気を読む。こういうビッグゲームで力の差が出た。自分の力のなさ。怠けたつけだな」
−−未練はないのか
「わがままを言わせてもらえば、もう1年やりたかった。中途半端で辞めるのが心残り。やり残したことはいっぱい。晴れ晴れしい気持ちはない」
−−来季の楽天には
「ネット裏から変ぼうぶりを楽しみにしている。どう変わっていくか」