新日本製鉄は10月1日に発表した2009年度版環境・社会報告書によると、輸送効率の向上策として、海上輸送などへのモーダルシフト化率が97.4%となった。
同社では、2008年度に鉄鉱石・原料炭を月間約810万トン輸入するとともに、国内・輸出を含め月間約240万トンの鉄鋼製品を顧客に届けた。
それに要した半製品・製品系の輸送トンキロは、月間約9億トンキロに達っし、物流効率化施策(輸送効率の向上、燃費改善など)により地球温暖化対策に取り組み、海上輸送を着実に拡大しモーダルシフト化率が97.4%と2004年から3.4%改善した。
また、船舶の大型化として、D船型のB船型化(700t船→1,500t船)を進めている。
燃費向上では、陸上輸送におけるエコドライブ・デジタルタコメーター導入などのソフト施策に加え、省エネタイヤ・軽量車両導入などのハード施策の鉄鋼物流への適用に取り組んでいる。
さらに、梱包用資材の削減を目指し無梱包出荷を推進し、製鉄所内での無梱包製品を保管するための専用倉庫設置、出荷・輸送時の品質保証体制強化などにより月間約7万トンを無梱包で出荷し、廃棄物の低減している。