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放置自転車:奈良市、駅前駐輪場に補助金 禁止区域、50台以上対象 /奈良

 奈良市は、放置自転車をなくすため、駅前に駐輪場を新設・増設する鉄道やバス事業者に補助金を交付する事業を始めた。市内では、既に設置されている駐輪場がいっぱいで、自転車があふれるケースが目立っている。近鉄西大寺駅南側の駐輪場を拡充する改修工事を適用の第1号とし、近鉄新大宮駅やJR奈良駅などでも整備を進める。【泉谷由梨子】

 同市は条例で、近鉄とJRの計10駅を放置禁止区域に設定。近鉄の新大宮駅や奈良駅では、民間駐輪場の収容率が100%前後で、収容しきれない自転車が道路をふさぎ、苦情が寄せられている。

 同市によると、08年度の放置自転車の撤去台数は10駅合計で5570台。撤去や保管などの費用は年間約1500万円に上る。市は今年度から土日・夜間も撤去するなど対策を強化した。その結果、放置台数は減少傾向にあるが、根本的な解決にはならないとして、民間の駐輪場設置を促進する計画を立てた。

 補助金は、放置禁止区域での50台以上の新設・増設経費が対象。上限は工事経費の10%で、限度額は3000万円とする。

 ◇適用第1号は近鉄西大寺南

 近鉄西大寺駅南側には、計903台を収容できる2棟の駐輪場があるが、このうち1棟が区画整理事業で廃止されるため、残る1棟を3階建てに改修し、934台が収容できるようにする。来年4月にオープンする予定で、市は1785万円の補助金を9月補正予算に盛り込んだ。

 近鉄新大宮駅では、南側の駐輪場が満車状態のため、来年度にも約70台分を増設する計画。JR奈良駅は11年度中に新たに駐輪場を設置するほか、近鉄奈良駅についても近鉄側と協議する。市交通政策課は「駐輪場があっても駐輪に時間がかかる構造だと置いてもらえない。利用しやすいよう模索しながら進めたい」としている。

毎日新聞 2009年10月22日 地方版

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