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酒井法子被告の人間性に迫る 関連本が相次いで緊急出版

10月24日20時7分配信 産経新聞

酒井法子被告の人間性に迫る 関連本が相次いで緊急出版
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酒井法子被告の関係書籍(写真:産経新聞)
 覚せい剤取締法違反の罪で起訴され、今夏の芸能ニュースの「主役」を独り占めした酒井法子被告(38)の初公判が26日、東京地裁で開かれる。これを前に、酒井被告の生い立ちや覚醒(かくせい)剤に手を染めて逮捕された経緯の内幕を明かした本が相次いで出版され、話題を集めている。(村上智博)

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 芸能リポーターの梨元勝さんは、6日に「酒井法子 隠された素顔」(イースト・プレス)を緊急出版した。米国音楽界のスーパースター、マイケル・ジャクソンさん(享年50)の追悼本が死後わずか2週間で出版されたのにならった。初版は2万3000部。15日には全国のコンビニエンスストアにも並び始めた。

 梨元さんは「9月17日に保釈された被告の謝罪会見を見届けた上で、2週間で書き上げた。出版決定は会見の前日。これまで携帯電話利用者向けに配信してきた関連記事400本をベースにしました」という。

 8日に東京都内で開かれた出版記念イベントで、梨元さんは「親が結婚と離婚を繰り返すつらい環境で育ちながらも清純派、という酒井被告の落差に迫ろうと出版で答えた」と話した。その上で「今後は本書の内容を基に、初公判から判決までを追うドキュメンタリー映画化を進めたい」との考えを明らかにした。

 酒井被告のニュースは海外にも衝撃を与えており、すでに中国からは同書の翻訳本を出版する話が舞い込んでいるそうだ。

 一方、酒井被告の芸能界デビューから24年間にわたり、取材を続けてきた芸能ジャーナリスト、渡邉裕二さんは「酒井法子 孤独なうさぎ」(双葉社)を9日に緊急出版。これまでに2万部を完売するほどの反響で、23日にさらに1万5000部の増刷を決めた。

 酒井被告が心臓疾患を抱えていることが初めて明かされているほか、事件の発覚を恐れて逃亡中に架空名義のプリペイド式の携帯電話を入手しようとしたことや、ある大物女性芸能人ら2人に連絡を取っていたことにも触れている。

 渡邉さんは「女性の読者を想定し、事件よりも酒井被告の人間そのものに迫った。ここまで反響があるとは予想外でした」と驚きを隠さない。

 ほかにも、フリー記者の憲旺(けんおう)利之さんが「碧(あお)いうさぎの涙」(晋遊舎)を2日に出版、14日までに販売累計は2万部に達した。「タイムリー性も手伝い、想像以上の売れ行きです」と営業担当では話している。

■芸能界あげ信頼回復目指す

 歌手で女優の酒井法子被告、俳優の押尾学被告と薬物事件が続発し、激震が走る芸能界で、業界をあげて事件の再発防止に取り組み始めた。大手芸能事務所の中には、所属タレントへの薬物検査を始めたところもある。薬物汚染に対し、こうした自浄の動きは徐々に広がりつつあるが、芸能界が一度失った信頼を回復するのはたやすくはない。

 芸能プロなど約100社が加盟する「日本音楽事業者協会」は9月に入り、違法薬物問題への対策本部を設けた。現在、警察当局や東京都とタッグを組みながら、所属アーティストへの管理指導マニュアルの作成に乗り出している。今後、コンサート会場などで違法薬物の撲滅を訴えるオリジナルのポスターを張り出すことも検討中だ。

 酒井被告が所属していた芸能事務所「サンミュージックプロダクション」(起訴後の8月28日に解雇)も薬物汚染を食い止めようと躍起になっている。酒井被告の解雇に先立ち、8月中に役員ら約10人で構成する「危機管理委員会」を発足。危機管理マニュアル作成に向けた調査に取りかかっている。今月7日には警察関係者を講師に招き、マネジャーらを対象とした「薬物乱用防止講習会」を開き、薬物に手を出すことの恐ろしさなどを学び、事件の再発防止の徹底を確認した。

 このほか、大手芸能事務所「スターダストプロモーション」は、所属タレントに対し、本人同意の上で大がかりな薬物検査を進めている。またある芸能事務所では、所属タレントと幹部とが顔を突き合わせ、「薬物に手を出したら即、解雇」といった内容の契約書を再確認しあった。

 こうした対策が果たしてどれほど“効果”があるのか。かけ声倒れに終わらないよう、今後の芸能界の動きを注視していく必要がありそうだ。

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最終更新:10月24日20時7分

産経新聞

 

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