2009年 10月 23日
シルバー人材センター横領事件で初公判
岡山市シルバー人材センターの金を着服したとして業務上横領の罪に問われている元係長の女の初公判が岡山地方裁判所で開かれ、女は起訴内容を全面的に否認しました。業務上横領の罪に問われているのは岡山市シルバー人材センターの元総務係係長、山本美貴子被告(50)です。起訴状によりますと山本被告は経理を担当していた2006年4月から約1年の間、センターの銀行口座から45回に渡り、あわせて2165万円を引き出し、着服したものです。岡山地裁で開かれた23日の初公判で山本被告は「横領しておりません」と起訴内容を全面的に否認しました。冒頭陳述で検察側は引き出した金額を未収金に見立てるよう同僚に指示し隠ぺい工作を行っていたと指摘しました。これに対し弁護側は「上司の指示で金を引き出しただけで着服はしていない」と無罪を主張しました。

有印公文書偽造などで業者を刑事告発
香川県は、公共工事の書類でコンクリートの品質を偽って記入したとして、高松市のコンクリート製造業者の男性社員を刑事告発しました。有印公文書偽造などの疑いで告発されたのは、高松市にある香川生コンクリート工業の男性社員です。県によりますとこの社員は今年5月以降、河川の改修工事や砂防工事でコンクリートの品質を示す書類に別のデータを貼り付けるなどして5件分を偽造したということです。データを不審に思った県の職員の調査で発覚しました。5件のうち2件の工事では、すでにコンクリートが使われていましたが、県では強度に問題はないとしています。男性社員は、書類の申請手続きを忘れ、提出期限に間に合わないため偽造した、と話しているということです。

強毒性の鳥インフルエンザ対応訓練
渡り鳥がやってくるシーズンを迎え、強毒性の鳥インフルエンザの発生に備えた対応訓練が香川県綾川町で行われました。訓練は、養鶏場で強毒性の鳥インフルエンザが発生したという想定で行われ、香川県や自衛隊などから約200人が参加しました。参加者はウイルスから身を守る防護服を着て養鶏場に入りました。そして、養鶏場の中を消毒した後、鶏を処分する模擬演習を行いました香川県内ではこれまで鳥インフルエンザの発生は確認されていませんが、県内の平均的な規模の養鶏場で発生した場合、終息までに15日間かかるとみています。鳥インフルエンザは渡り鳥が行き来する秋から春先にかけてが、特に、警戒が必要だということです。

総務省顧問に福武總一郎氏
岡山市に本社のあるベネッセコーポレーションの福武總一郎会長が総務省の政策にアドバイスを行う顧問に任命されました。23日朝の閣議で決定したものです。福武氏は、亀井久興前衆議院議員など8人とともに総務省の顧問に任命されました。原口大臣から直接の要請で決まったということで、総務省の政策全般についてアドバイスすることになります。福武さんは約20年にわたって香川県の直島で現代アートを中心とした様々なプロジェクトを行い、地中美術館を作るなど文化・芸術分野に積極的に取り組んでいます。

二十四節気・霜降 衆楽園でこも巻き
23日は二十四節気の一つ、霜降、霜が降りるころとされています。津山市の大名庭園、衆楽園では松のこも巻きが行われました。こも巻きは松の幹にこもと呼ばれるむしろを巻いてその中で害虫を冬ごもりさせ、春に取り外して燃やす昔ながらの害虫駆除の方法です。衆楽園では毎年、霜が降り始めるこの時期に行われます。23日朝の最低気温は新見市千屋が2.7度と今シーズン最低を観測するなど各地で10月下旬から11月中旬並となりました。こも巻きは園内にある約80本の松に行われ、観光協会の職員らが慣れた手つきでこもを巻いていきました。作業は今週いっぱい行われ、こもは来年3月の啓蟄のころに取り外し焼かれることになっています。