首相は移設先の選定について「結論を出した瞬間にそれじゃ駄目だというような話になったら元も子もない。様々に調査をして他に選択肢があるかということも含めて議論をして、県民や国民のみなさんに理解を求めながら、新たな日米合意を図っていく」と、慎重に進める姿勢を示した。
一方、岡田外相は23日の記者会見で、「県外というのは事実上考えられない状況だ」と発言。「県外、国外移設」を断念せざるを得ないとの見解を示し、早期に閣内で共有したいとの考えも明らかにした。これに先だって岡田氏は同日昼、ルース駐日米国大使と会談して、こうした見解を伝えた。
移設先については、仲井真弘多知事らが求める現行案の沖合微修正と、嘉手納基地への統合の2案があり得るとの考えを示し「どれがダメだということを頭から決めるつもりはない。何が一番いいのかを考えていく」と述べた。