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亀井金融相が無担保借金5千万円 記載せず選挙資金に(1/2ページ)

2009年10月24日3時1分

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 亀井静香金融・郵政改革担当相が、自身が設立にかかわった会社から、05年8月に無担保で5千万円を借り入れていたことが分かった。議員としての資産等報告書上、この借入金は今月22日付で修正されるまで4年近く記載がなかったことも判明し、不明朗な処理となっていた。

 05年9月には郵政民営化を争点とした総選挙が行われ、借入金は選挙資金や他の借金返済に充てられたという。無担保融資は将来、回収困難になる恐れもあるが、亀井静香事務所では「亀井自身が創立者で妻が筆頭株主(の会社)だから無担保は問題ない」としている。

 亀井氏に5千万円を融資した会社は「ジャパン・セキュリティ・サポート」(JSS)。亀井氏が設立にかかわった警備会社「ジェイ・エス・エス」(ジェイ社)の関係会社で、2社の主な事業所の所在地は、ジェイ社の完全子会社「JASSET」が保有する東京都新宿区内のビルになっている。

 亀井氏は23日の閣僚資産公開で、JSSからの借入金を公表。亀井事務所によると、05年8月に5千万円を借り、年利は1%で15年8月末を返済期限とする契約書を交わした。公表額は元本に金利分を加えた5200万円となっている。

 亀井事務所は、資産等報告書での記載漏れを「単純ミス。失念していたことは反省している」と説明。5千万円は政治活動の目的で借り入れたが、個人名義であるため、選挙資金の報告には自己資金として報告している、とした。

 また、公表された所有不動産の登記簿にはJSSの債権などの記載がなく、同事務所は取材に対し、無担保であることを認めた。

 一方、ジェイ社、JSS、JASSETの3社は05〜08年に、亀井氏が代表を務める国民新党などの選挙区支部と資金管理団体に計2820万円の寄付をしたほか、1410万円分の政治資金パーティー券を購入している。また、ジェイ社は、亀井氏に閣僚就任期間などを除き月額50万〜10万円の顧問料を払っていた。

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